2010年1月8日金曜日

たまたま、あります。

えびすの千夜一冊の夢は散りました…松岡正剛はすごい。一日に一冊、しかもかなり深いところまで読み込んで論評されています。若かりし頃からの不断の読書で培ってきた、基礎体力・解釈力がものをいうのですかねぇ。
5000冊の所蔵、それらを全て論評することが出来るレベルのオトナになりたい!…とえびすも常々思っているのですが…思いは理念に変えないと成就しないものです。

さて、そんなえびすが読書にのめりこみ始めたのは大学院生になってから。しばしばあるように、偶然出会った魅力ある人がかなりの読書家であり、羨望の思いを抱いたことがきっかけです。そして、このブログを始めたのは、「そろそろ自分の考えを外にだしていきたいなぁ」と思っていたときに、偶然Googleのブログサービスを見つけたから。…おまけに…えびすが綴った文章を読んでいるのは、読者が偶然(いや、間違ってか)このサイトのURLを押してしまったからでしょう。

世の中の出来事の多くは偶然により引き起こされています。「あの日あの娘と出会わなければ、今の僕の人生はなかった」…これ、的を射た答えなんですよね。前置きが長くなりました。本日紹介する本はこちら。

商品の詳細

確率を支配する原理や概念の発達について、政治、ビジネス、医療、スポーツといった人間の営みの中でそれたどのように関わっているか。われわれがランダムネスや不確かさを前にしたときの選択の仕方や、誤った判断、不幸な決断へと仕向けるプロセスについて述べられております。いやはや、かっこいい冒頭の言葉ですね。

CEOの成功、ファンドマネージャの成功、ベストセラーの本の発掘etc…多くの成功・ヒットは「たまたま」起こった事象の一つにすぎない。本書ではそれを統計・確率を用いて立証していきます。また、ギャンブルにおいて統計がいかに収益に結びつくのか、ワインの格付けがいかにランダムに決められているか、医者の医療判断がいかに真実を見落としているかについても、ユーモアを交えて分析・批判されています。

数学の理論が色々と出てきますが、それらの知識がなくても苦なく読み進むことが出来ると思います。また、理論を知っている人たちにとっては、知的な史実で裏づけされた、理論の新しい面を楽しむことが出来るかもしれません(ベイズ理論がお勧めです)。

※反面、テンポが良すぎるため、読後に身近に起こる色んなことをランダムネスで片付けてしまいがちになりそう。本書のように理論的に事象を考えるのも大切ですが、えびすは感情的・情緒的に事象を受け取めるほうが人生楽しいんじゃないかなぁと思います。