2010年2月2日火曜日

MJに惚れた僕

「世界は広いなぁ」 みなさんはいつ、世界の広さに気づきましたか?えびすは高校生のときに気づきました。それも、勉学を通して…世の中には、天才がいました。でも、天才におののくことはありません。われわれが知っている天才の多くは、一日にしてなったわけではないのですから。彼・彼女たちに共通しているのは、地道な下積みによる基礎体力を備えているということ。そう、日々の積み重ねが大切なのです。とまぁ、口にするのは簡単なんですが、結構実行できないもんです。「忙しいから・・・」と何回自分に言い訳してきたことか。鞭ではなく、あめだけを求めてきた己の心の弱さを猛省いたします・・・。

と、天才への憧れ心が強いえびすから、今日は服飾界の革命児をご紹介。

マーク・ジェイコブス&ルイ・ヴィトン ~モード界の革命児~ [DVD]

ルイヴィトンと聞いてマークジェイコブスの顔が頭によぎる人は、結構な服飾好きだ。もし、彼の名前を知らないならば、まずはルイヴィトンのコレクションを見てほしい。モノグラムのバッグだけでなく、既製服のラインの美しさに感嘆するに違いない。そして、ルイヴィトンのバッグを見るたびに、マークの顔が浮かび上がるようになるだろう。

超一流のデザイナーのコレクションがどのように出来上がるのか?いつどんなタイミングで、どんなところからinspirationをもらうのか。そして、inspirationがどのようにコレクションに反映されていくのか。本作品では、マークジェイコブスという21世紀のモード界で最も魅力あるデザイナーをとりあげ、creativeな仕事では何が求められているのか、そして、その求めにどのように答えていくのかという疑問に対し、一人のデザイナーの「人間性」「コレクション」「私生活」の3軸を中心としたドキュメンタリーによって答えていく。

世の中には二通りの天才がいる。一つ目は孤独に物事を考え抜いて、発想を呼び込み、それを作品に落とし込んでいく天才。もう一つが、周りの者と語り合いながら出てきた断片的な要素を組み立てて、作品を創りあげる人。本作品を見る限り、マークは後者の部類に入る。アンテナを広く取り、主体的に吸収しようとする。そのために、かれは何事にも興味を持って取り組む姿勢を貫いている。「Inspiration」と「知識」と「小さな遊び心」。天才マークジェイコブスを語るに外せないWordたちだ。

マークの一番の魅力は、そのフランクさだ。彼のアトリエでは常に笑いが堪えない。日本語の「ゆるい」感じを纏ったマークの周囲には、魅力的な人がたくさん集まってくる。女優に貴族に大富豪、マークのコレクションは勿論のこと、彼の人柄に好意・敬意を抱いている人は相当数いるだろう。そして、現代の若者達は、マークのような上司を求めている。懐の深さと愛嬌と抜け目なさ。本作品を「服飾が好き」な人だけに見せるのでは勿体無い。金融・製造・サービスといった分野の垣根を越えて、広く老若男女に見てほしい作品だ。

最後に印象的だった彼の名言を記しておこう。
「頭にあるのは既に見た知識。そこから拾い集めるのさ。」
「醜悪も究めればクールになる。」
「褒め言葉は信じない」

※マークジェイコブスは南青山にフラッグショップがありますね。表参道からプラダのエピセンターを越えて、根津美術館前を右折。道なり左手に見えてきます。マークの仕事振りには感心するばかりです。自分の好きな仕事を信頼の置ける仲間達と和気藹々・抜け目なくこなしていく…上下関係は勿論あるのでしょうが、現場でそれを見せる素振りはありません。それだからこそ、難しく細かな注文も出していくことができるのでしょう。張り詰めた空気と打ち解けた空気を操るのがものすごく上手い。マークはえびすのロールモデルの一人であります。