春の夜長、皆様いかようにお過ごしでしょうか?僕は相も変わらず本ばかり読んでおります。GWほど纏まった休みはなかなか取れませんゆえ、本来は旅に出るのがいいのでしょうけど・・・如何せん、資本が足りない。秋のSWには旅に出られるよう、計画的な資本投下に努めてまいる所存です。
さて、ちょいと興味深い論文を入手いたしましたのでご紹介。
一読されれば大体の内容はつかめるかと思います。簡単なフローを示すとこんな感じでしょうか。
○はじめに
産業革命以降の資本市場経済の急進
→気候変動・資源枯渇・砂漠化等の問題の顕在化
→成長をドライバーとする経済システム自体に問題があった?
○今後の経済成長の方向性について
グローバル化に伴う貧富の拡大+途上国の経済的発展支援の必要性
→エコを成長チャンスに(オバマ大統領のグリーンニューディール)
○なぜ成長が必要か
生活水準・技術・文化の成長に対する強迫観念の根付き
→物質的な面からの豊かさの追求
→豊かさの《均一分配》では不平が出る
→全体の豊かさそのもの(物質的経済)を成長させればOKという慢心
○従来の経済成長の限界
人間社会の都合だけで経済成長を追及
→生態系の疲弊、気候変動による途上国の被害
→工業的成長がもたらした環境問題と途上国の貧困問題の相関
○幸福と経済成長
先進国の欲望
→最低生活水準を大幅に上回るレベルの消費財の普及
→モノではなくココロを満たしてくれる消費へのシフト
○幸福の経済社会指標
従来はGDPにより算出
→必ずしもGDPと幸福度は正の比例関係にあるわけではない
→新しい指標の導入の必要性
○持続可能な新しい経済システム
無限の物質的経済成長は物理的に不可能
→意識の改革:利他的行為も個人の効用に繋がる発想の転換
→企業におけるCSR重視及び私的・公的利益のハイブリット型経済
一つ一つの章がわかりやすくまとめられており、大変読みやすくなっています。
※一歩踏み込んで、近代の経済発展の流れを理解するにはアリギの「長い20世紀」とアタリの「21世紀の歴史」が参考になるかと思います。