2010年6月19日土曜日

hommagueとobject

タイトルについて考えてみました。8月の頭にグループで写真展を開催する予定で、どんな展示構成にしようかなと頭を唸らせているところです。昨年は「imague et hommague」というタイトルでフランスに一人旅したときに撮った写真を展示しました。タイトルを日本語に訳すと「像と敬意」・・・カメラに記録された、一瞬一瞬の像は、僕の心に「何か」を刻みます。それは心地良いものであったり、辛いものであったりと様々。だけど、刻み込まれた記録が今の僕を僕たらしめているのは確かなことです。その事実と向き合ったときに自然と沸いてきた言葉、それが「敬意」でした。一般論で考えれば、敬意をあらわす対象は人でありましょう。しかし、なにも対象を人だけに限定することはありません。モノにだって敬意を表すことはあるでしょう。長年愛着深く使用しているペンやお茶碗などに、敬意を表す人はきっといるはずです。そして、僕の場合にはその対象が写真でした。写真の中に移っている人ではなく、その瞬間をとどめてくれた写真それ自体に敬意を表すこと、それが「imague et hommague」の起源であります・・・

さて、若いうちにやりたいこと全部をやってしまいたいと、2兎どころか4兎,5兎も追いつつ、結局一つも達成できていない日々に葛藤し、こんちくしょーとうなっているえびすが紹介するのはこちら。

商品の詳細

本書のタイトルから推察するに、書かれている内容を推察することは難しい・・・何せ本書がビジネス書に分類されているからだ。ビジネスというフィールドに立って、ルパン三世のポジションを考えたとき、彼に何を見出せるだろうか。ルパンのほかにも、ガンダムやロッキーといった個性的なキャラクターを素材として、消費者がサービス・製品に「求める」資質は何か?をラジカルかつ論理立てて紹紐解いていく。

休日に本屋で面白そうな書籍を物色していると、しばしば「勝てるマーケティング!」などといった書籍が平積みにされているのを目にする。その書籍を手に取り、パラパラと読んで私はこうつぶやくことが多い・・・「詐欺だろ、これ」

ビジネス書に記載されている多くの事項は、「標準化可能なツールとテクニック」である。例えば『お客さんとダイレクトに繋がることで、企業ブランド・顧客満足度が上がり、売り上げupも期待できます』・・・そらそうだろうけど、皆が右にならえで同じ戦略をしちゃったら、結局は自社の「強み」を築くどころか「果てしない競争」に陥るだけだろう。では、自社の展開を大きく広げるにはどうすればいい?ツールとテクニックに頼るべきではないのか?そうではない。ツールとテクニックはとても大切なことに違いない。問題は「標準化」にある。

誰でもできるようなことをわかりやすく書き、多くの人に勧め、『ここに書かれている事項を実践すれば成績は上がりますよ~』という甘い言葉をはく。そして多くの人がこれに追随する・・・『誰でもできる』ことなだけにたちが悪い。本当にすべきなのは、『誰にもまね出来ない強み』を築くことである。この文言もビジネス書に良く記載されている文言であるので、お気付きのかたは多いことだろう。しかし、時間・仕事に追われるビジネスマンの多くは『手っ取り早いもの』に走る傾向がある。誰にもまね出来ない強みを築くにはかなりの努力と時間が要されるゆえ踏み込めないでいる。

さて、本書ではその『誰にもまね出来ない強み』を築く方法として、『言葉』に着目する。心の琴線に触れる『言葉』こそ、お客さんの心をつかむ最大の秘訣。それができれば、一昼夜にしてブランディングは成功を収めるだろうと著者は言う。ただし、これは「言葉を紡ぐ能力」が十分に備わっていることを前提してのことだ。それなりに積み上げたものがなければ、お客さんをぐっと惹き付ける言葉など紡げるはずもないだろう。

※芸大の学生たちを、グラフィックやイラストといった専門分野ではなく、マーケットの土俵に引っ張り出してくると、結構面白い戦略を築けるのではないかなと思います。何せ、発想力には長けた人たちばかりですから。アートとビジネスを上手く架橋するようなポジションの人財が求められるようになるのではないかと思います。その点を鑑みるに、IDEOに属する人たちは凄い集団であります・・・いろいろな意味で。