最近は朝の食事をカロリーメートですますことが多いのですが、結構いい感じに体重が減りました。一ヶ月で1キロ弱減って53キロ。うむ、これマイベストウェイトであります。贅沢を言えば、体脂肪率を11%に抑えたい…そうすると最も軽快に動き回ることの出来る肉体の出来上がりであります(あくまで僕基準ですけど)。それにしても、不思議なものです。ほんの1キロ程度の違いが、人間の身体能力にこれほどの影響を及ぼすとは…しっかりとコンディションを整える大切さをひしひしと感じている今日この頃であります。
さて、その昔アルバイト先で「身長から120を引いた値がベスト体重」と話していたら、美しい女性の方々にその場で息の根をとめられそうになったえびすが紹介する本はこちら。
菜根譚…普通の人であれば、本書のタイトルから「植物について書かれた書籍」を連想するのが普通であろう。確かに、植物について書かれている箇所もちらほらと見受けられる。しかし、その書かれ方は、博物的なものではなく、啓発・訓示的なものである。
菜根とは、字のごとく菜の根のことだ。ここでは食用の菜の根を考えてみる。なるほど、根の部分は堅く筋がとおっているため、一般の人には忌避される。だが、根の部分には栄養がたっぷりと詰まっており、噛めば噛むほど「味」がでてくるものだ。それは、ちょうど人の人生にも当てはめられよう。物事をじっくりと吟味し、迷い悩み考え抜いた後に得られるものは、お金の価値では計れない宝物となる。
菜根譚は儒教、仏教、道教の三教が融合して織りなっているといわれており、その内容は「上に立つもののあり方」、「戦争の虚しさ」、「善意とはお金とは何か」等といった、人間の本性やエゴと深く関係する事項が多いのが特徴的だ。論語の「律礼」、老荘の「無為」、孫氏の「組織」のいいとこどりをしたのが菜根譚であると思っていただければわかりやすい。単著を渡り歩くだけでは解釈にゆがみが生じるところを、喧嘩が起きないように上手く編集している点、啓典としての菜根譚は非常に素晴らしい出来となっている。
明代以降、人生の処世訓として菜根譚は幅広い年齢層の人に読まれてきた。それは何も中国国内にとどまることなく、世界中の言語に翻訳され、様々な背景をもつ人たちに読まれてきた。しかし、悲しいかな、現在の世界のありさまはどうか。富の偏在と終わらない戦争、人間のエゴによる生態系の破壊…菜根譚に記載された事項とは正反対の方向へぐんぐん加速しているように思われてならない。
この世界をどうする?大げさなことかもしれないが、本気で考えなければ取り返しがつかない時点まで差し掛かっている…そう思う人は何も私だけではないだろう。金融破綻から一年半が経過し、経済は立ち戻ってきたとしばしば報道されている。さて、問題はこの先の進むべき道にある。世界の経済が破綻以前と同じ様な体制を持って歩むのか、それとも、過去の反省を活かして破綻以前と大きく異なる体制を持って進むのか。後者は未知な部分が多分にあるゆえ、避けられる傾向にあるのは間違いない。しかし、同時に我われ人間が選択すべき道でもあるのも間違いない。
世界を考える…その第一歩として、今一度、各国のトップが集って、菜根譚を朗読する機会を設けてはいかがなものだろうか。そして、それを世界に発信する。国家間の政治経済関係の修復・再構築、各国民の生活・人権意識の変革 etc… 菜根譚は世界を『REUNION』することの出来る書物であると信じてやまない。
※ふむタイトルからは想像できないほどに素晴らしい内容であります。多忙な仕事に追われているビジネスマンに是非とも読んでいただきたい書籍であります。手前味噌なビジネス書などよりも、ずっと人生の糧になると思います。単なるおせっかいかもしれませんけどね。
