溜まりにたまった本をどうするか。今までは読み終わると、パソコンに気になった所を落として、邪魔だ邪魔だといわんばかりにAmazonの談ボール箱に押し込めておりました。しかし、流石にそろそろラックに納めないと収集がつかないレベルに達して参りました...ちゅーわけで、シェルフを買いにIKEAに行って参りました。田園調布からシャトルバスが無料でており、これを使わん手はないというわけでそそくさと乗車。三十分ほど座席でスヤスヤ...だいたい30min.程で到着。
降車してのち、IKEA入場。いやはや、広ーいこと限りなしです。トコトコ歩みを進めてリビング収納コーナーへ。あるわあるわ、目移りしちゃうコギレイナシェルフが。一番気になったのはウォールシェルフ。あれは本をうまく見せるに最高のシェルフであります。が、壁に穴を開けないと行けないのが難点...と言うわけで、今回はボックスシェルフにしました。200h×160wでなんとか凌ぎ切れるだろうと安易な気持ちでいるのですが…はいりきらなかったらどないしましょですね。まぁそん時はそん時で増棚すればいいわけで…とは言うもののスペースがないわけで…電子書籍にするにはちょいともったいないと躊躇しちゃうとどんどん溜まるわけで。ジレンマの日々ですね。
さて、財布がどんどん寂しくなっていく今日この頃、そろそろ本格的な節約生活に入らねばと心しているえびすが紹介する本はこちら。
ピクサーといえば、トイストーリーやファインディング・ニモを思い浮かべる人が多いだろうか。いや、ピクサーといえばジョブスだろうという意見も聞こえてきそうだ。私としては、作品そのものよりも、トイストーリなどの素晴らしい作品を常に配給し続ける、ピクサーの会社組織に興味がある。芸術とコンピューター技術を駆使し、ピクサーが生み出す作品は、実写映画にしばしばありがちな妥協点が感じられない。一つ一つの動作に「味」があるとでも言うか…繊細なモーションにいつも目を奪われるばかりである。そして、何より一年に一本というハイペースで作品を作り上げている点、驚きの念を隠せない。ピクサーは世界一の映像クリエーター集団であると断言しても異論ないだろう。
さて、本書は、そんな世界最高峰のアニメ映画制作会社ピクサーが会社経営を進める上で、どのような点を重視して仕事環境を整え、従業員の教育を行っていくかについて平易な言葉で綴られている。全体を通した基軸は「創造性」であり、如何にして創造性が喚起されるのか、豊かな創造性を持つにはどうすべきかについて示唆に富む例証を示している。
昨今の経済を鑑みると、仕事効率化をフラッグに短期的な展望に基づいて世の中は、より短期的な展望に基づいて結果を出すほうへ向かっているのは間違いない。企業としては、少しでも目先の利益を確保しておきたいという念に駆られるのは仕方のないことだろう。世界を見渡してもほとんどの企業は、短期的な展望に基づき「速く安く」をモットーとした戦略を組み立て利益を獲得できる戦略をとっている。しかし、ピクサーはこれと全く逆の戦略をとる。長期的な展望を持ち、社員一人ひとりが高い志を持って一つ一つのタスクに精魂をこめる。
ピクサーは創造性が喚起される環境つくりにも徹底てきにこだわる。普通の企業では無駄だと考えられるような無意味に広いアトリウムを設けたり、会計の仕事に携わる社員にデッサンの講座を受けるよう促すという経費の無駄使いに当たるようなことに積極的に取り組んでいる。しかし、ピクサーのトップはこれらは作品を作る上で非常に役に立っていると述べる。彼に言わせると、「広いスペースを設けることで、異なる部門の人たちが集いやすくなり、対話を重ねるうちに新しい発想が思い浮かんでくる」のだとか。また、自分の仕事とは全く異なる分野の経験を積むことで、斜めの視点から作品に対してアドバイスを加えたり、会社の方向性を包括的に理解することができるとのことだ。
効率化を謡い無駄だと短絡的に考えて排除してしまった空間・企業文化などが実は全く無駄ではなかったということもしばしば起こっているのではないだろうか。世間一般には無駄だというレッテルを貼られたものごとに対し、自身の判断だけをもって価値を見出すのは難しいことであるのは間違いない。しかし、そこにお宝が眠っているのも間違いないことであろう。周りとは違う行動をとること、そして、大きな長期的Visionを持つことこそ今の日本企業に必要なことなのかもしれない。
※最近、日本の企業でも広いアトリウムを設けるといった例をしばしば耳にします。素晴らしいモノを生み出すにはそれなりの環境を整える必要があります。わけ隔てなく、誰とでも気軽に対話・談笑ができるスペース、未知の分野に足を踏み込むチャンスを与える制度、数え上げればまだまだ出てきそうです。資源に乏しく、外需頼りな日本産業の今後の方向性を考える上でも、創造性は非常に重要な要素です。高度経済成長期は労働力と勤勉力をもって、世界第二位の経済大国にまでのし上がりました。しかし、この二つの力は中国とインドに持っていかれがちです、いや、今後一層加速度的にシフトしていくことでしょう。そうなると、日本経済は結構厳しい局面にはいってまいります。そうすると、何を持って飯をたべていくのか?一つの方向性として、労働力に変わる創造力が、日本経済の未来の鍵を握るものと僕は考えています(ラスキンじゃないですけど)。なぜかって?他国の歴史がそれを物語っていますから。
