2010年9月22日水曜日

Do Loves give birth Economics?

あまりに恋愛から遠ざかると、女性の方とどうやって接していたのか忘れてしまいがちになります。ん?お前だけだって?まぁそんな厳しい突っ込みはしてあげないで下さい。心底落ち込んじゃいますから、マジで。でも、人生を生き抜いていく上で、女性の方々とは上手く折り合い(?)をつけていかなければならないわけでありまして…いい意味でも、悪い意味でも。しばしば思うのですが、女性の取り扱い方に四苦八苦する男性と、容易く(?)取り扱える男性の違いはどこにあるのでしょう?…僕の統計では(サンプル数は少ないですが)、女系家族で育った男性のほうが後者に属する傾向にある結果が出ております…あれ、僕も女系家族に育ったはずなんだけれどなぁ。

さて、女性に囲まれて育ったにも関わらず、女性の前に立つと緊張してしまい、話し声もしどろもどろになってしまう、男っ気ゼロなえびすが紹介する書籍はこちら。

商品の詳細

世の中には様々な学問が存在する。政治学・経済学・物理学・天文学…さらに踏み込むと、政治哲学・ミクロ経済学・素粒子物理学・気象天文学といった具合に、枝分かれしているものだ。その中から一つの分野を選択することは、自身の人生の道筋を決定する上でも、非常に重要な決断の一つである。その英断を行うにあたって、何をきっかけとする・したのかは非常に興味深いところである。例えば、偉大な研究者・学者の多くは幼少時代の【正等で素晴らしいきっかけ】を通じて、その分野に人生をかけようと決めた人がほとんどだ。その一方で、【打算的で人間らしいきっかけ】を通じて、選択を行った人も多数いるのは間違いない。私も「くいっぱぐれないだろう」という、かなり邪な思いで理系の道を選択したものだ。そう、後者(私)のように学問に本気で身を置こうと考える人は少ないはずだ。アカデミーの世界で生きていくという心構えを持つ人など、大学生の5%にも満たないのではないだろうか。多くの人は「将来の食い扶ち」に困らない程度の収入を得るために、学を身につけようとするものであろう。

さて、本書にあるエコノミックとはご存知の通り経済を指すのだが、その学問である「経済学」というと、マルクスやケインズ等を連想し、難解な理論を頭に思い浮かべ、「ちょっと俺の手には負えないなぁ」と忌避してしまう人が多いのではないだろうか?しかし、その中身の大部分は人間の日常生活に見られる事象・現象で説明がつく。例えば、【株式のポートフォリオ】がいい例だ。
ポートフォリオとは経済用語で【資産管理】を意味する用語であり、自分の保有する資産がどういった位置づけにあるのかを把握することである。株式のポートフォリオとは、現在の企業価値に対して、将来の企業価値が経済発展・市場の方向性を鑑みた時にどう変化するのかを見込んだ【仕分け作業】に当たる。
ふむ、なにやら難しく聞こえるが、これを恋愛をベースとして説明するとどうなるか。しばしば打算的な女性は、身近にいる男性の価値を「将来のリターンが見込める層」=「学歴がある・収入がいい・家柄がいい」、「一発逆転がありうる層」=「奇抜な発想・天才的な芸術センス」といった具合に【仕分け作業】を行うと耳にする(あくまでマタ聞きであるが)。この【仕分け作業】こそ、まさに株式のポートフォリオのそれである。ポートフォリオの対象が株式か男性か、違いはそこだけなのだが、如何せん、男性の価値評価・・・つまりは【打算的で人間らしい評価】のほうが我われの記憶に残りやすい。

本書は経済学を学ぶにあたって、様々な【きずき】を与えてくれる書籍であろう。恋愛を題材として、そこに経済学を無理やり当てはめぶつけていくスタイルは(賛否両論あろうが)、経済学の表層を学ぶにもってこいの内容となっているのは間違いない。堅苦しい理論など用いずに、恋愛における人間の心の動き方と照らし合わせて、リズムよく解説してくれているため、多くの読者は飽くことなく完読することができるはずだ。

世の中ではまだまだ正当な形で学問に入る場のほうが尊ばれているようであるが、本書が示すように、多少(場合によってはかなり)邪な形で学問を学ぶ場をもう少し広く提供してもいいのではなかろうかと思う。邪な形で入ったとしても、その学問の深淵さ・醍醐味に気付いて、いつの間にか没頭しアカデミーの世界にどっぷり浸かっていたという人も、そこそこの学を習得して、一般企業に就職し、学を生かした業務につくことが出来たという人も結果として幸せになれる可能性が高いのではないだろうか?大学入学に当たって、当該学問に対する【大きすぎる期待】や【無知の選択】ほど、残念な結果を生み出しやすいような気がしてならない。とりわけ、後者については、今の日本の教育社会が直面している問題ではなかろうかと思う次第である。

※さて、本書の内容は恋愛という観点からのみ評価すると、「おばかちゃん」レベルに留まるわけですが、経済学へのインスパイアという観点から評価すると、非常に優れた書籍であります。社会人向けに書かれていますが、同じ様な方向性から、高校生向けに本書をreviseするのも面白いのではないでしょうか。奇麗事ばかりで、中途半端な高校のキャリア啓蒙よりも、ずっとためになるキャリア教科書(経済学)になると思います。