さて、また新しいブログをたち上げます。いよいよ海外の新聞記事・雑誌記事を紹介してまいります。
新聞については…New York times, Washington Post, News Week, BBC, Japan Times あたりから
雑誌については…Mckinsey-Quarterly, Harvard Business Review, Wired.com あたりから。
政治・経済、教育、文化・芸術、科学について一週間に5本くらい紹介していきたく思います。目標は年間で250本。これを来年の抱負の一つにしたく。うむ、精進あれ自分。
さて、今のブログを上回る頻度で更新するのは結構辛いところもあるんだろうなぁと思いつつ、その辛さに恍惚の思いを馳せる一風ならず三風くらい変わったオトコ、えびすが紹介する一冊はこちら。
しばしばメディアでも取り上げられている通り、中国の経済成長には目を見張るどころか脅威を感じるのが本音だ。二桁で規模で経済成長する国が隣国にいるということ、その恩恵は計り知れないものであると同時に、将来への不安は日を追って増すばかりである。
脅威の経済成長の中身を詳細なデータを持って分析した本書は、新書の域を越えているといっても過言ではないかもしれない。将来の中国ビジネスがどういった方向性をとるのか、いつ経済成長がピークを迎えるのか、どういった市場の成長が見込めそうかについても、データがあるので推測をたてやすく、一つのケーススタディの材料にしてもいいかもしれない。
興味深いのは「人口オーナス」についての分析だ。人口の減少がもたらすデフレ効果については、先の「デフレの正体」で紹介したとおりだが、同じ様に中国においても人口ピークを越えると、経済成長の伸びが鈍り、やがては日本と同じ様な問題が露出してくると考えられる。何せ、一人っ子政策を進めてきた国である。一人っ子政策が始まったのが1979年、ちょうど30年が経過したことになる。人口構成としてはキノコ型に40~60歳の世代がおおいこととなる。ここで懸念されるのが、経済成長に伴う長寿化と生産年齢人口の減少だ。この二つが引き合わさって起こる問題については言うまでも無い。わが国が先をとって直面している問題、まさにそれである。
また、一人っ子政策により、親に甘やかされて育った我が儘な層を「皇帝(女帝)」と呼ぶらしい。自分勝手で他人への配慮が欠ける層だ。この皇帝が成人に達し、広く社会にはびこってしまった中国では興味部会現象が起きている。それは、日本でも話題になっている「離婚コンサルタント」や「婚活コンサルタント」なる職が中国本土で生まれてきていることだ。背景として、皇帝は自分の思い通りに全てをコントロールしようとするし、女帝は自分に見合う男は所得・容姿で周りの男よりも優れていなければ行けないという思いが強いことが影響しているのだろうと考えられる。ちなみに、別途調査したところ、中国の婚姻届件数に対する離婚届件数の割合は20%程度であり、日本のそれ(30%)よりは低い数値となっている。日本の離婚率が30%近いのは意外であり、3組に1組は離婚にいたるとの統計結果だ。ふむ、なんとも興味深いデータである。
上記に上げた内容のほかにも、「地下経済」「日中関係の今後」「外貨準備金とその戦略」「男性の出生率が高い理由」など示唆に富む分析が多数繰り広げられており、一読に値する内容となっていること間違いないだろう。堅さ、複雑さを抑えた本書は高校生でも十分に理解できることであろう。
※本書を通読することで、中国経済の今後に関し、どの市場がどれほどの飽和状態にあるのか、どういった市場が今後現れてくるのかを考えるいい機会を与えてくれたように思います。尖閣沖の衝突事故での中国の対応の取り方など、中国当局内でもいろいろ問題が起こっているように思います。政府としては問題解決に踏み切る政策を採りたいんだがそれを抑えるタカ派がいると。共産党の中での派閥争いは、日本のそれ以上なのかもしれません。あな恐ろしや。
