さて、書きかけのブログが消失したときの悲しさといったら…それはそれはもう、何ともいえない気分になっちゃいますよ。そういえば昔、8時間かけて解析したデータが突如PCの不調で消失したことがあったなぁと思い出しました。そのときは、もう研究なんかやめてやる~!と思ったものですが、翌日にはすぐにまた研究生活に没頭していましたね。基本、嫌なことは翌日には忘れてしまう達なんで…人生前向きが一番。まぁ嫌なことでずっとドロップしてても気が持たないので(正確には懐が持たない)、前向きに生きるようにしております。これでも昔はペシミズムだったんですけどね。
さて、最近いろいろな人に「顔つきが変わったねぇ」といわれ、歳を食ったんだなぁとしみじみ感じ入りながら、自分の人生を振り替えることしばしばなえびすが紹介する書籍はこちら。
人間の体内に住まう回虫の代表といえばサナダムシ(勝手にそうであると私は思っているのだが)であるが、著者はサナダムシの研究の権威である。が、今回はサナダムシのお話は一先ず脇において、オトコの生命力について熱く語っている。その内容を少し紐解いていきたい。
世の中で「草食男子」という部類が生まれたのはここ数ヶ月のことであろう。女性に対してがっつかず、女性の家に泊まっても何も無く帰ってくるという草食男子。勿論、この件だけで草食男子と決め付けるのはいかがなものかと思うが、世の中のオトコが以前ほど女性にがっつかなくなったのは事実であるようだ。以前ならば、気になるあのこと寝た寝ないの話題で、半日がすぎてしまうこともしばしばあったようだが、昨今では続いても1時間程度がいいところだろう。女性の話題よりも、漫画の話題や、芸人の話題、サークルの話題などのほうが、話の主導権を握りやすくなっているようである。もっとも、私の知る限りの狭い範囲のことではあるのだが。
異性への興味が減退している要因として、昨今の情報社会の弊害と家庭における過保護があるのではなかろうかと筆者は述べる。その内容は以下の通りだ。
まず前者について。今日我われは興味のあること(例えば女性の身体とか)について、インターネットを使えばその内容に関し即座にかつ容易に知ることが出来るようになり、以前は神秘的な存在であった「モノゴト」についても詳細な情報を手に入れることが出来るようになってしまった。その結果、実世界で生身を持って神秘を調べることなく、神秘を手に入れることができ、そこで満足してしまうオトコがたくさん現れてしまったというわけだ。
次に後者について。親から比較的やさしく育てられた青年は、自身が傷つくことを恐れ、自分から好きな人へ思いを伝えるという挑戦をしなくなってしまった。自分が傷つくことを避け、なぁなぁで成り立った男女の仲で満足する人が多くなってしまった。なので、肉体関係をもったとしてもそれは互いの「遊び」で終わってしまっているというわけだ。著者はこのフラットな関係に関して危惧を抱いているのであるが・・・私個人としては白黒付けられないこと記しておきたい。白黒付けられないのは、昨今の若者を取り囲む社会情勢・将来観を鑑みた上でのことである。
著者の博士という立場を考えれば、様々なデータを基に裏づけのある「堅い」論考を記すことも出来たはずだ。しかし、本書がとる体裁は「若者にも読みやすく、納得できる内容」を保っている。おそらく、著者の「今の日本の若いオトコたちに、諸外国のオトコたちと肩を並べるくらいまでに元気になって欲しい」という願いが本書に込められているような気がしてならない。暗い話題ばかりが目立つ日本社会を明るくしていくのは今の若い世代の力である。そのためにも、まずは恋愛・肉体からオトコを強化していこう!…著者の思いが今の若手に届くことを願いたい。
※僕が藤田先生を知ったのは高校生のときでした。当時、大学への数学のコラムにてサナダムシの素晴らしさを語っていらっしゃったのを記憶しています。世間一般ではサナダムシに対して悪い印象が貼られているようですが、実際は腸の調子を整えてくれるありがたい存在なんですね。本書でも「全ての虫に悪者あつかいするという風潮」に対して危惧を抱いていらっしゃいます。程よく菌がいる状況でないと、人間の免疫力はどんどん低下してしまい、しまいにはひょんなことで疾患にかかってしまうと藤田先生は述べます。元気に外で泥だらけになって遊ぶ、汚れること=成長することなんですけどねぇ…今のご時世ではなかなか通用しないようで、なんとも残念であります。
