2010年11月24日水曜日

Make your life for yourself !

継続して読書に取組んでいると、不思議と「変な癖」がついてくるように感じます。それがいいものであるのか、よろしくないものであるのかは本人にはわかりません…ですので、ちょこっとやっかいなんですね。僕の癖も結構強いものであるということを、先輩諸兄と和気藹々談笑している時に痛感したしだいであります。え、癖の内容?それはそれは、僕の書評をご覧になれば一目瞭然の内容です…ので、詳しくは述べません。最近はフィードバックをしてくれる人が、たくさんもてることのありがたみを感じている次第です。持つべきものはなんとやら。もはや、友の範囲がどこまで広がるのか自分ではわからない、そんな感じですね。

さて、嬉しいことも厳しいことも、忌憚なくズバズバ語ってくれる人の存在に頼ってばかりで、成長の速度が著しく遅い和製おとこ、えびすが紹介する一冊はこちら。

商品の詳細

とうとう、この書籍を紹介する日が来たかと思うと感無量の思いになる。私のようなものが紹介するのもなんだかなぁという思いもあるのだが…そこはご容赦いただきたい。本批評を通読し、もう一度本書を手にとり、思考にふけることを期待して、本書を紹介させて頂きたく思う。

さて、様々な学問に対して全霊をかけて取組んだ福沢諭吉(以下先生)が、後世に残した財産として一級の価値がある本書は、社会に出た人間にはひどく心打たれる言葉で溢れている。また、時に厳しい口調で、我われが新しいことに取組む姿勢のあり方・先人を越えることの必然性・明晰な観察力をもちつつ様々な物事に触れる重要性について説かれている。だらだらとした人生を過ごしているものにとっては、ぐさりと心に突き刺さる言葉が至るところに散りばめられているのも事実だろう。

学問はいかにしてあるべきか。先生が本書で伝えたかったこと、それは学問をする意義ではないだろうか。今の社会にあっては、「学問など実社会で使えるしろものではない」としばしば耳にする。しかし、本書で先生が述べるように、実社会における物事に対し「批判」の目を通して、それが正しいものなのか間違ったものなのかを判断することができる力を養う、という点で学問ほど有益なものは無いはずだ。論理的に確固とした位置づけを持つ「学問」は、実社会で獲得した「経験知」を補強するものとしてこの上なく有用なものであると私自身は考えている。というのも、たとえ素晴らしい経験を積んだとしても、経験知だけではぐらぐらと揺れ動き、どこからともなくやってきた一撃にバタンと倒されてしまう恐れがあるからだ。本書に記された先生の考えを汲んでも、経験に基づき、芯の通った体験知を学問で補強しつつ、様々な分野で応用していくことを読者に期待し、実践して欲しいと願う姿がありありと浮かび上がってくる。

学問以外についても、はっとさせられる洞察に多々出逢う。人付き合いの作法、交際範囲の広げ方とその効用、人望を得るためには何をなすべきか…etc。これらを方法論としてとらえられる人もいようが、それに求められる水準は巷に転がるビジネス関連のHow to本のそれを大きく凌駕していることは容易に理解されたい。『言うは易し、行うは難し』。本書に収められている名言・格言を実行しうる猛者が、本書を通じて多数輩出されることを期待してやまない。

※学問の進めは発売された当時、大ベストセラーとなったことで有名です。10人に1人は本書を読んだとか。そのお蔭もあってか、明治維新の大躍進があったのではないでしょうか。今の日本にも同じ風は起こせないものでしょうか。版権も切れて無償で手に入れることも可能な「学問のすすめ」、著者名と作品名だけではなく、その中身をこそ多くの人に伝えたいものであります。