2010年12月10日金曜日

Not Negative, But Affirmative .

言葉の力。しばしば、侮っていると痛い目にあいますね。特に、恋愛においては…ひょんな一言が相手をぐさりと傷つけること、多々あります。これは男女に関係ないことでしょう…なにせ、双方とも経験している僕が言うのですから、まちがいない(笑)。そして、反対に、嬉しくさせてくれる言葉もあること、忘れてはいけません。友人・知人からかけられる言葉にどれほど心励まされたことか。彼等・彼女達の心遣いにはいつも感謝感謝しっぱなしで、頭が垂れる思いで一杯です。ありがとう。

さて、言葉の面白くも、恐いところについても一言述べておきたく。それは、言葉の意味は、言葉を発した本人の意図にかかわらず(まぁ多分に意図して発している方もいらっしゃいましょうけれど)、相手の受け止め方によって様々に解釈されうるという点です。そして、なによりも恐いのは、受け止める人のコンディションによっても受け止められ方は刻々と変化するため、いささか難しいこと限りなし。そういえば、昔、展望台でアルバイトをしていた時に、老夫婦を観察しているスタッフがおりました。何十組もの夫婦を観察した結果出した一つの論が…「仲睦ましい夫婦の究極の姿は無言にある」ということ。全てを理解していれば、とりだてて口に出すようなことはないということでしょうか。なんとも興味深い極地であります・・・と同時に、元来おしゃべりな僕には到底たどり着けない境地であるように思えてならないんですけれどね。

さて、言葉、言葉と語っているうちに、1人の女性が離れていっていることに全く気付かず、気が付いたら独り身になっていたことしばしばな独男、えびすが紹介する一冊はこちら。

商品の詳細

経営戦略、マーケティング戦略、論理的思考力をテーマとしたビジネス書は、本屋(ネット書店含む)にいけばごまんとみつかり、「少し出しすぎじゃないか」と疑うほど溢れている。ポーターやコトラー等、偉大な先生の書籍は勿論、一平社員の書籍まで立ち並ぶ日本の書籍市場と海外のそれとを比較すると面白い。2010年のベストセラー「もしも高校野球の~」など、およそ海外の大手出版会社は出版に二の足を踏むのではなかろうかと思う。ジャンルとしてはおそらく「ライトノベル」として出版されるのではないだろうか。

…いつものコトながら、少し脱線してしまった。しこうして、本書もビジネス書の一つとして位置づけられよう。しかし、その目線が向けられているのが「自社の上層部に対してのポジションの取り方」である点、興味深い内容となっている。本書に収められている架空のストーリー(図書館のPC環境のグレードアップ)は、実務につくビジネスマンにとって、大変参考になる点多いことだと思う。とりわけ「厳しい質問をいかにスルーするか」、「提案を通すに一番効率よい方法は何か」に関しては、なるほどと唸らされるのではなかろうか。24-attacks(上司が発する24の攻撃・発言)と名づけた質問事項に対する受け答えに、一貫して共通するのは「相手の発言を否定しない」ということだ。発言を受け止め、「いいえ」「いや」で答えるのではなく、「たしかにその通りです。しかし・・・」「仰ることは私も悩まされました。そこで・・・」といった具合に、「ポジティブワード」から入るということだ。

ただ、数字による分析が載せられていない点は少し残念なところである。定性的な内容を数値に落とし込むのは難しいことではあろうが、24の項目に対して5つの受け答えを用意し、どれが最も評を獲得したか等の調査は可能なはずだ。今後、こういった定量的な調査もあわせて載せていただけると、内容の信憑性が高まるのではないだろうかと感じると同時に、本書の中で「論理的な受け答え」は提案の採択に繋がらないと述べている点も考慮すべきではあろうが…その点鑑みると、本書は一貫性ある構成になっているとも考えられよう。

※なかなか面白く読ませていただくことができました。本書の舞台はビジネスではありますが、その核にある「相手のことを否定しない話のもっていきかた」は、およそ全ての分野に共通して必要なものでありましょう。友人、恋愛、夫婦、家族、近所付き合いetc…およそ、人とかかわるところには必ず「相手の賛同」が必用な場面に出くわします。そこで、相手を傷つける・おとしめる・恥をかかすようなことがあっては、その後の関係が上手くいかないのは目に見えて明らかでしょう。それがもとで離婚・離縁することもしばしば起こっているのでは?しばしばビジネスの世界で出される「顧客思考」はプライベートの世界でも大切な思考方法であります。
ところで、本書の内容は以前、僕が紹介したブログの内容と一部(こちらですね。「不快の根源」)被っているところもあり、「復習」させていただいた思いであります。いやはや、経験を知識で補完することができたのは幸運でした。Kotter教授、ありがとうございます。