2010年12月16日木曜日

What it's we Should Perform in Clog ?

あと二週間で今年も終わりです。みなさま、抱負はきっちり果たせましたでしょうか?とかくいう僕は、一つ果たすことが出来なかった抱負が…例のあれですね。電車の中、カフェの席でと色々頑張ってみたのですが、見事に玉砕♪この抱負は来年に持ち越しです……いや、再来年まで伸びるかもしれない、そんな気概で一杯なんですけれど。そんなこんなで、只今来年度の抱負についてうんうん唸りながら考えているところです…達成できそうで出来ない、そこを巧くついた抱負を考えることはいい勉強になります。これまでの人生が築き上げた「自分」を俯瞰しつつ、その自分に次は何を付していこうか…過去、現在、未来の自分史を頭の中に思い描くには、相当なImaginationが必要となります。しばしば頭がショートショートしちゃって、自分を見失うことも。でも、このショートがあるおかげで、新しい「何か」がほわぁんと頭の中に浮かんでくる…そのときの快はそれはそれは相当なもの。一度経験するとやめられないんじゃないでしょうか。

さて、「あぁー良い男がいない」と愚痴をこぼす友人に、「いるじゃん目のまん前に♪」といって、「勘違い甚だしいわ」という顔をされたことに傷心しちゃうオトメン心の持ち主、えびすが紹介する一冊はこちら。

商品の詳細

「渋滞学」と聞いて、思い浮かべる対象が「高速道路」程度しか思いつかない私の思考力は、相当に硬化してきているようだ。即物的に「これだ!」という対象が一つ定まったとしても、その対象にとらわれず、他の対象を類推する力は一筋縄に身につくものではなく、それゆえ実産業でも広く様々な分野で(およそ全ての分野で)欲される力であろうと思う。

さて、本書に記されている渋滞がとらえるフレームは相当に大きい。笑いや流行、噂までも渋滞を起こすと述べられている。それらが伝わる過程には、かなり面白い数式(私の想像の範囲であるが)が隠されていることだろうが、そこは新書、流石にそこまで踏み込んで紹介をするには至っていない。しかし、定性的に「こういう具合に渋滞が起こる」という論展開をなぞるだけでも、興味をそそられることだと思う。本書のうちで難しい単語・知識をひけらかすようなことは全くなく、私のような素人にも理解できるような平易かつわかりやすい文章・単語で書かれている点、感謝の気持ちと共に頭が垂れる思いで一杯になる。

ただ一点、腑に落ちない渋滞があったのでそれについて紹介したく思う。その渋滞とは「恋愛格差の渋滞」である。本書によると、異性にモテる人とモテない人の間にある格差は、なんらかの措置をとらないとどんどん広がっていき渋滞を起こすとのことだ。ここで起こる渋滞は「だんご型渋滞」と呼ばれるもので、運行時間に遅れが生じると、あるバスには大量の人が乗り込むこととなり、次に来るバスには人がほとんど乗っていないといったものだ。さて、この渋滞を恋愛に当てはめるわけであるが…どうもしっくりこない。というのも、「恋愛の格差が何によって起こるのか」については、要因を一にきめることができないからだ。顔がいいから…お金持ちだから…性格がいいから…これら要因は互いに独立しており(あくまで私の主観だが)、要因が幾つか存在していること=渋滞は起こりにくいだろうと考えられるからだ。ただ、一人の人間の恋愛が、一の要因のみによって決まる場合は本書が記すように渋滞を起こすことであろうけれど。

※大変面白く読ませていただくことが出来ました。まだ大学の学部生だった頃、渋滞を数式を基にシミュレートしたモデルを教えていただいたのが、僕の渋滞学との始めての出会いでした。教えてくださった先生によると、「最初は車の速度(一階微分)しかシミュレーションモデルに組み込んでいなかったが、車が停車しスピードを上げる過程で変化する加速度の項(二階微分)を組み込むことで、実際の渋滞の流れとシミュレーションモデルが一致した」とのことでした(あやふやなところはあります)。何も特別難しい解析・分析をしなくとも、ちょっとした因子を加えるだけで、実際の現象をうまく説明できるモデルを作れる、そのことを教えていただいたことに感動したものです。基礎学問はあなどっちゃいけませんね…今一度、自戒を込めて。