2011年7月9日土曜日

プロの仕事に口出しすべきではない……と思います。

今日もいつもの六本木ヒルズへきています。

ここのツタヤは最高♪
スタバのコーヒー一杯で、長居しちゃってすいません……。

僕以外の皆さんも結構な時間、滞在しているんですよ。
かるく五時間ぐらい勉強している人、ずーっとおしゃべりしている人、すやすやお眠りモードに入っている人。
まぁ、本当に色んなひとが います。

人の観察をしているだけでも、一日楽しく過ごせちゃいます。



で、そんな最高のスタバにて興味深い論を目にしたので、それを少し紹介させていただきましょう。

雑誌「広告」に記載されていた荻上さんのコラム。内容は、震災時にtwitterで瞬く間に広まったデマについて。情報の拡散性もさることながら、その情報が「正しい」ことだとして、誰も疑いを持たず、ドバーッと広まったことに社会の危なっかしさを指摘されています。これを踏まえて、全ての情報をオープンにするべきではないとのお考え。


で、これは僕も全くの同感なんですね。
震災直後のブログにも書きましたが(こちら)、「その道のプロに、素人がズコズコと口出しはしないでほしい」んです。


情報がどんどん横に横に垂れ流されていく……。
これ、かなり怖いことですよ。
ほんとうに、強い発言力を持つ人の「ことば」次第で、社会がいとも容易く一つの方向に向いちゃうわけですから。特に社会的地位が高く、学者として認められているような人の発言は、どこか麻薬めいた物がありますから。

でも、なぜそこまで一つの方向に向いちゃうようになっちゃったのでしょうか?
原因の一つは、圧倒的な情報量の前に、それらを逐一「吟味する」ことが出来なくなってしまった「社会」にあります。特に、専門的な知識については情報量を持っていないため、その情報をさもありなんと「みなしてしまう」わけです。なかば、オートポイエーシスに、それをそうあると見なす……これはとても怖いことです。情報をながすのは、個人の自由・判断でもってしかできず、一度流れたが最後、ドパーッと広がってしまう。

ながすとしても、そこにある程度の疑問の余地を残して示しておくのが「情報発信者のエチケット」でしょう。

海外の新聞記事を読まれれば(情報発信だけの記事はのぞきますよ〜)、すぐに気づくとおもいますが、必ずと言っていい程、ある一定の疑問の余地をそこに載せているんです。これ、かなり重要なことです。読者も、一義的な解釈ではなく、多面的な解釈をそこで得ることができます

今回の震災でも、どこぞやの学者が断定的に持論を語り、その後で間違いを直す……といったことが見られたように思います。どこからかデータを引っ張りだして来て「こうこうだから、放射能汚染もこの範囲までは安全だ」と断定する。

しかし、不測の事態が起こったらその断定はどうなりますか?
断定するからには、それなりに責任を持ってほしいものです。

間違いを正すこと自体はとてもいいことです。
ですが、取り上げる内容によっては、「後で」正しても遅いこともあります。

日常の生活に深く関わるような事柄に、「〜〜は間違っている。過去の事例からもこうすべきだ」との意見を述べる学者がいます。ですが、それが今の時代に最適な方法だと見なしているのは、その学者だけだったりするわけです。専門家は最前の方法を知っているけども、それをした所で発言力のある人に何を言われるかわかったもんじゃない。

結果、措置がおくれてしまい、被害が甚大になってしまうこともあり得るでしょう。

これは、理系的な考え方の特徴なのかもしれませんが、ほとんどの理系学者は白黒をはっきりさせることはしない。なぜか? 持論の「欠点」を把握しているからです。
自分の発言内容が全て正しいわけではない。こういった条件のもとだと、こういった結果が起こりうる。そこまで考えると、断定することは出来ない。

「逃げ」に聞こえる人もいるかもしれません。
国を引っ張っていくリーダーがこんなことを発言したら、国民は不安がるかもしれません。

ですから、トップは予防線を張った措置を講じるんです。
ちょっと大げさだと思うくらいの措置を選択する。ギリギリのラインで物事を解決することが出来ればカッコいいですよ。でも、それには相当なリスクが伴います。

いくらお金をつぎ込んでも、人の命には変えられません。
ちょっと大げさじゃない?そう思うくらいがちょうどいい。っと勝手に僕は思っています。


っと、少し愚痴っぽくなっちゃいました。
プロの仕事はやっぱりプロが一番良く知っているのは間違いない。
とくに、他の誰かの命や生活に深く干渉するような内容の事柄については、専門家に任せてほしい。
横やりが入ることで、どれほど彼らが動きにくくなったか、そのおかげで命を失った人もいるかもしれません。

専門的な分野に素人がズコズコ入って「自慢の知識論」を広く大衆一般にさらけだすべきではない。プロがいるんだから、プロの任せれば良い。彼らの行動を上から目線で非難するのではなく、暖かく見守ってあげることも大切なんではないでしょうか?



最後に……
情報リテラシーのなさ。これは、今後の世界像を考える上でも心配な材料です。
これは何も若い世代だけのことではなく、広くネットで情報を発信している人たち全般に言えること。


ソーシャルは「つながり」を作ります。
そのつながりは、新しい世界を築いてくれるかもしれません、
ですが、同時に自分がしたことがどこに繋がるのかそこまで考えてほしい。
よかれとしてしたことが、はたしてどんな結果を招いたのか。
慈善だと「勝手に思って」したことが、時に当事者たちを困らせる結果になることもある。
今後、同じような災害がいつ起きるかもわかりません。

それまでに、なんとか情報のリテラシーを築いておきたいものです。

2011年7月6日水曜日

古典にみた【ある】鑑賞方法

7月に入って、身辺が少し落ち着いて来たこともあり、のんびり芸術鑑賞の時間をとることに。現代アートにするか、古典にするか迷いましたが、疲れを取るという点で、古典を選ぶことに。新国立美術館で開催されている「ワシントンナショナルギャラリー展」の鑑賞記録を少し綴りたいと思います。



「ワシントンナショナルギャラリーが所有する印象派の作品83点を集めてみました。ぜひきてちょうだい」と言わんばかりに有名な画家さんの作品が並んだ本展示。そのためか、
「有名な作家の作品ばかりだし、いかなくてもいっか〜」と避けてしまう人も多いのではないかなと思います。僕自身、「まぁ今回は見過ごしても良いかー」と思っていましたが、
友人にひどく勧められたので、しぶしぶ脚を運ぶことに。で、鑑賞し終わって、大満足すると。まったく、展示というものは脚を運んでみないとわからないものですね。

今回の展示作品は、その作家名こそ有名だけど、新しい発見がたくさんありました。「おぉ、ルノアールはこんなタッチでも描けたのか〜」「バジール、生きてりゃ間違いなく巨匠の一人になっていただろうなぁ……」「モネさん、光に溢れた時代の作品もまた、素晴らしいかったです」

注目すべきは、各々の作家の作品が一点だけではなく2点以上(一点のみの作家は二人だけ)展示されているところ。とりわけ、絵とその絵が描かれた年代の関係性は見逃しちゃうと勿体無い。

なぜそんなことを言うの?

それは本展覧会の作品構成を見ればすぐわかる。若い頃に描いた作品と、後年、画家として成熟した後に描いた作品では、筆のタッチ(緻密に細いタッチからダイナミックな勢いのあるタッチに変わった作家もいる)、構図の取り方(後年になるほどあえて特殊な構図を取っている作品もある)、配色の選定と、そこに観られる「大きな溝」。

肉体の老化・精神面の成熟・人生経験の積み重ねetc……それらが作品に及ぼす影響は、計り知れないもの。死にたい気持の時に作る作品と、めっちゃハッピーな気持ちのときに作る作品では、たとえ同じ人の作品でもがらりと絵の雰囲気が変わる。時にとんでもないオーラを纏う作品に出会うこともあるし。時に、本当にこの画家がかいたの?と疑いたくなる作品にも出会うこともある。不思議な題材/構図を持つ作品に出会って笑みを浮かべてしまうかもしれない(僕です)。そんな作品にであったときに、「何でこないやねん?」と疑問が出るようになって来たら占めたもの。その疑問をもとに、作品の楽しみ方は無限大に広げられる。

作品単品で鑑賞するのもいいが、作品群として鑑賞すると、あたらし「出会い」を手にすることが出来るはずだ。もっとも、その出会いを味わうためには、多少の勉強はしておきたい。とりわけ、歴史ある作品には、豊富な考察と解説が用意されている。

だけど、知識が多分にあるがために、新しい発見の目を積まれてしまうこともあり得る……。そこで、僕は次の3ステップで作品を鑑賞するようにしている。1、全てを取っ払った状態で純粋に鑑賞する。2、作品が描かれた背景と照らし合わせて鑑賞する。3、自分独自の(もちろん、そこで表現することばは借り物でかまわない)作品への思い・考察を作り上げる。

このステップを踏まえれば、美術鑑賞はいっそう有意義で楽しいものに変わるはず。
素晴らしい作品を観て、感動して、その良さを伝えることばが「すごかった」だけで終わらせるのはちょっと勿体無い。自分が感じたこと・考察を「ことば」に落とし込むには時間がかかるかもしれない。けど、それができると、美術鑑賞はいっそう楽しいものになるはず。


最後に僕の目に留まった作品をいくつか紹介しておきます。
マネからは、「プラム酒」。

何がすごいって、配色と構図がもう、本当にありえないくらいに、バランスが良い。
肌色の女性が、ピンク色の服を着て、背景には紅いソファーがあるわけです。そして、左端のテーブルの脚が深い緑色で描かれているわけですね。
同系色を三つも重ねると、どうしても色が持つエネルギー(この作品では赤です)に染まりやすいのですが、補色をさし色に持ってくると途端にエネルギーのバランスが中和されるんです。もちろん、配色の量・構図の置き方もとーっても大切になってきます。その点、この作品が持つ配色バランスには大きなインパクトを感じました。



ベルトモリゾからは作品群。
今回の展示は1869年の作品が2点、1884年の作品が1点展示されていました。1869年の作品は、いわゆる印象派っぽい(マネの交友ではありますが)描画技法を用いている一方、1884年の作品にはその面影は無く、筆のタッチは粗め、配色も大味に。後者の方が、よりモリゾらしい表現技法かなと。前者はまだまだ画家として修行中の作品でしょう。しっかりと対象を捉え、絵画に落とし込んでいく能力を身につけた上で、独自の技法を身につけていくのは、画家の鉄則。マネの展示作品「スパニエル犬」をみても、それは実感できると思います。


ゴッホからは「薔薇」。
タイトルの「薔薇」から、その作風は紅い薔薇と白い薔薇が混ざった感じかな〜と思い浮かべる方が多いのではないかと思います。ですが、ゴッホが描いた薔薇は白一色のみ(光の加減か、青っぽい薔薇もみられます)。そして、驚くべきはその背景。なんと薄い緑色。
タイトルがなければ、およそここに描かれた花が薔薇だと考えるのは難しいのではないでしょうか?作品の完成度も異様に高いように感じました。先に述べたマネ同様に、中心の壷がもつ薄いゴールド色との配色対比が素晴らしい。
ただ、薔薇というタイトルには似つかわしくない「薔薇」ですが、独特のタッチと、天才的な配色バランスはゴッホだからこそなし得tmのでしょう。一点、気にかかったのは生気に満ち満ちていること(ゴッホのいわれと異なりますね)。なんでも、この作品は病院から退院する直前に描かれた作品だとか。ゴールド色の壷に生けられた白い薔薇と緑を主とした作品構成に、春の草木の息吹を感じとれた次第です。本展覧No.1のお気に入り作品でした。

休日だったこともあり、鑑賞者数も相当数いました。もし、ゆっくり鑑賞したいならば、平日に鑑賞することをお勧めします(※金曜日は20時まで開館)。


2011年7月4日月曜日

そろそろはじめまーす。

長らくお休みしていたブログも再開であります。
いやはや、人間、充電期間は必要ですねぇ。アホみたいに集中して何かに取り組むのもまた、人生の醍醐味です。というわけで、プログラミングにちょっとはまっていました。

iPhoneアプリも作ってみましたので、ぜひご鑑賞くださいませ。
1ヶ月半で大まかなオブジェクティブCの流れを把握して、2週間でアプリを作り上げる。結構な労力が必要でしたが、良い経験になりました。

で、色々アプリについてしらべることで見えて来た、今後のアプリ展望について少し綴りたく思います。

■アプリ単体でお金を稼ぐことは難しい。
 アプリをダウンロードしてもらい、利益を確保しようとと考えている企業はちょっとビジネスの方向性を変えなければいけないのではないかと思います。相当に面白いゲームも無料で提供されている昨今です(モバゲーとか)。そこで、お金を撮るのはちょいと難しくなるでしょう。スクゥエアやコナミといった知的財産/資本/信頼のある企業は別ですけどね。
もし、小さな企業が作るならば、相当にコアなアプリではないでしょうか。医学関係のアプリとか、会計関係のアプリとか。こちらは、勉強したい人がいるので、マーケットはもう、本当に誰が買うねん?と疑いたくなるくらいのアプリ以外は、無料にならざるをえないと思います。


■どうやってダウンロードしてもらう?
アプリは誰にでも作れる時代になるのも時間の問題。ホームページが誰にでも作れるように、アプリも誰にでも作れるようになるのではないでしょうか。制作ツールもどんどん簡単になってきていますし。そうなると、アプリが氾濫することに。
そこで何も新しいものを提供できなければ、アプリはデザインで勝負するしかありません。スタイリッシュさ、かわいさといった要素ですね。「アイコンかわいいからでぽちっ」を狙う感じです。もっとも、この点についてもそれなりのアイコンを作れるデザイナーさんはたくさんいますので、容易に作ることはできるのではとも。
アイコンのデザイン性の競争。そこに至ったとして、ハイレベルなデザインのアイコンがたくさん出てくると、どうなるか? アイコンのデザインでも競争力がなくなっちゃうわけです。どこかで聞いたレッドオーシャン状態に。いや、ほんと言うともうなっているんですけど(笑)。
で、みなさんどうするのか?というと……何もしなくなる(笑)。ダウンロードすらもしなくなる。今あるアプリでも十分楽しめちゃう。どこからか面白いよ〜と耳にしたアプリ以外は、ダウンロードしなくなる。
まぁ、最終的にはそんな状態になっちゃうんじゃないかなぁ。既に、僕の周りでもそんな人は結構出て来ています。使うアプリはFacebookとTwitterくらい。


■ソーシャルとの連携
アプリを作って稼ごうと思うならば、ソーシャルを外すことは出来ません。ソーシャル要素を上手く組み込み、たくさんの消費者に使ってもらって、アプリを介して広告料をなんとか稼ぐ。このモデルで勝負していくしか無いのでは。広告のベースとなるコンテンツに何を持ってくるかがとても重要になってきます。それ次第で、広告の仕方や種類(クーポンなのか、アフィリエイトなのか、契約なのか)も変わってきます。そこを上手くトータルいにデザインしたアプリを提供できなければ、どこかの大きな企業のアプリ制作に回った方が賢明な選択でしょう。
ただ、こんなアプリも作れますよ〜という「自社宣伝」アプリはつくっておいて損はなさそうですけども。


とりとめも無く綴りました。
まとめますと、
■アプリ市場への参入者が増加 → ■新規性あるアプリの枯渇 → ■デザイン性・UIで勝負 → ■デザイン性だけのアプリの増加 → ■消費者の「飽きた〜」感の増殖 → ■積極的に新しいアプリを探さなくなる → ■ダウンロードなんかしてらんねぇ。
ってな感じです。

ただ、お金を稼がなくてもいいという条件であれば、アプリの可能性はまだまだ広がります。街を歩いていれば、至るところでヒントが舞い込んできますよ〜もっとも、僕の思考が全てをアプリにつなげる癖をつけてしまったためかもしれませんけど。

2011年3月31日木曜日

2011 3/20~3/26 紹介記事。

おっと、また遅れてしまった要約紹介。
まぁ気になさらず…。

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3/20 The Scariest Earthquake Is Yet to Come ~NW~
地震が地震を誘発する。確かに、ピン止めしているところに衝撃が加われば、ピンは外れやすくなります。東北地震のあとに起こった長野の地震も、誘発によるものではないでしょうかと。さて、アメリカ西海岸のプレートもピン止めが外れるのでしょうか?少し、懐疑的なところもありますが・・・。
ともあれ、日本の被災者への支援体制は世界的に称賛されています。が、それでも足りないのも事実。できる限りのことは実行に移していきましょう。

The Scariest Earthquake Is Yet to Come
by simon Winchester
Published: The Newsweek 13 March, 2011
単語数: 899words

【150文字要約】
米国西海岸の地震について。地震と地質学との関係性は深く、その地形によって災害の程度が大きく変わってくるとのこと。また、確固とした科学的根拠には欠けるものの、一年前にチリで一ヶ月前にニュージーランドで大地震が発生していることから、次はアメリカ西海岸で大地震が発生するのではと懸念する声もでている。
(147文字)

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3/21 Scientists Project Path of Radiation Plume ~NYT~
米国の原発の放射能汚染に対する対処です。ちょっとやりすぎじゃないかと思うくらいでちょうど良いものです。とりわけ、人命が関わるときは、これくらいに大々的・徹底的にやるべきでしょう。

Scientists Project Path of Radiation Plume
by William J. Broad
Published: The New York Times 16 March, 2011
単語数: 814words

【150文字要約】
日本の原発と放射能について。過去にチェルノブイリ原発の放射能がアメリカ西海岸まで達した記録から、今回の日本の原発にも同様の懸念を示している。これを受け米国機関は日本・世界各地の放射能を測定できる体勢を整えたとのこと。また、日本に放射能探査装置を配置し世界に向けて放射能の情報を発信していく意向を示す。
(150文字)

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3/22 The Spirit of Sharing ~NYT~
美術館も新しいことに積極的に挑戦しないと、お客さんを獲得できない時代。今後、リアルとネットを上手くつなげ、今までにない展示スタイルを提供してくれることが期待されます。

The Spirit of Sharing
by Carol Vogel
Published: The New York Times 16 March, 2011
単語数: 1303words

【150文字要約】
美術館の新しい試みについて。米国の美術館はソーシャルメディア導入による新しいサービス提供に奮闘中。来場者との積極的なコミュニケーションを取り入れ美術館に創造性を吹き込みたい意向。ある美術館ではサイト訪問者数が来場者数を大きく上回ることから、コンテンツを充実させ来場者数の増加に繋げていきたいとのこと。
(150文字)

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3/23 Degrees of Influence? ~NYT~
ビジネス界で賞賛を浴びる人たちの中には、大学をまともに卒業していない人もたくさんいます。でも、やっぱり大学を出たほうが、収入は安定しますよね。ふむ、大学の目的を今一度考え直すときでしょう。

Degrees of Influence?
by William D. Cohan
Published: The New York Times 16 March, 2011
単語数: 1112words

【150文字要約】
学位と世界で尊敬される人の関係について。統計でみると学位と年収に相関こそあれ、世界で尊敬を集める人の多くが大学をまともに卒業していない点は興味深く、投資銀行ゴールドマンサックスも20世紀半ばは学位のない二人のトレーダーが運営していたとのこと。大学で得られるものが何に繋がるのか再考すべきではなかろうか。
(149文字)

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3/26 A Price Too High? ~NYT~
地震と原発―利益と環境負荷と雇用。原発推進にせよ反対にせよ、『リスク』が伴うのは間違いありません。ちょっと反対派が優勢な情勢になっています。 

A Price Too High?
by Bob Herbert
Published: The New York Times 18 March, 2011
単語数:

【150文字要約】
日本の地震と経済・産業の方向性について。日本で起きた大地震により原子力発電の危うさが露呈した。費用・地球環境への負荷軽減を重視するのか、それとも国民の安全確保を重視するのか。また、原子力産業には3兆円もの莫大な資本を投じる必要性があることからも、この産業に対する風当たりは一層強まりそうな気配だ。
(148文字)

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それではまた近々。

2011年3月24日木曜日

"Thanks" to my Colleague Would be a Key factor, Now !

甚大な危機に直面すると日本人は団結力が高まる不思議な国です。普段は素っ気無いんですけど…3//10日に起こった地震でもそうでしたが、迅速に協力体制が築かれるのは凄いことだと思います。しかも、民を主に『何かできることはないか』と考え、香道に移そうという思いを持っている人が多いことにびっくりしちゃったり。普段からこの行動力があるとまた違った強みになるんでしょうけれど……。さて、被害もかなりのものになっています。何か、僕も行動に移せると良いんですけど…寄付に加えて、もう少し違った“カタチ”で協力できる何か、起こしたいです。いや、思いは実行に移さねば。起こしましょう!

意気込みを行動に移さないと、何も起こらないんですよね。ちょっと皮肉に受け取られるかもしれませんけど、『こうすれば良い・こうしよう』と考えるのは簡単で、それをカタチにして、実行まで持っていき、成功に結びつけることは本当に難しいことです。政府の対応一つとってもそう。迅速かつ的確な判断が要求されますが、それは本当に難しいことなんですよ。何せ、経験していないですから。アタマの中の想定は所詮想定。実際に蓋をあけてみないと何もわからない。

地方によって、どのような対応をとれば良いのかは変わってきます。そして、被害の程度・今後どういった二次災害が想定されるのかまで考えると、選択肢は無数に広がります。選択肢は結構すぐに考えることができるんですが、その後、どの選択肢を選ぶかは本当に難しい。被災民にどれくらいの負担を強いることになるのか、救助隊員の人数・安全は確保できるのか、支援物資の供給と被災民の体力・移動の容易性はどれほどかetc。もう数え切れないほど。

危険の度合いなんてどうなるかわからない。『過剰な非難を強いるのはどうか?』なんて声もたくさんありましたが、過剰で良いんではないでしょうかと僕は思います。二次災害まで想定すると、過剰に非難させるに越したことはない。仮に過剰にする効果が無かったとしても、それは結果論です。反対に過剰な対策を採らずに、被害が甚大になっては『なにやっとんねん』です、本当に。

なので、あんまりつべこべ言わず、最悪の事態を想定しておくのが一番。レバレッジなんて考えて動いていては駄目です。あれはあくまで『金融』のお話。利益無視・効果無視で、資金をどっぷり投入しましょうよ。日本人はそれくらい多めに見れる『国民性』を間違いなく持っているはずです。

っと前置きが長くなりましたが、いつもの一冊紹介を。今日は洋書をご紹介。

商品の詳細

『The Thank You Economy』のタイトルをみて、日本人について書かれた本かと疑ったのは私だけではないだろう。直訳すると『ありがとうの経済学』といったところであろうか。この「ありがとう」であるが、世界的にみて日本人の「ありがとう」はちょっとした名物とすることができよう。スーパーで買い物するだけで定員が「ありがとう」と笑顔で言ってくれる国は数えるほどだ。

お客さんに対して「ありがとう」の精神を示すことに日本人は非常に長けたものをもっている。しかし、組織の中ではどうだろうか?これを象徴する言葉は、よく言われる「最近の若者は――。」だろう。戦後の日本経済を世界一(今は3位)にまで引っ張り上げた経営スタイルは「怒号・激務・褒賞」によるものだったようである。生きることに精一杯かつ生活の変化が著しい時代、目の前のことに邁進した結果がすぐに見える時代であれば、このスタイルも通じたのかもしれない。しかし、今の時代でもそれは通じているのだろうか…若者の離職率、鬱患者の数、自殺者数を鑑みるに、どうもかつての経営スタイルはうまく機能していないようだ。

では今の時代にあった経営スタイルとはどういったものか?「怒号・激務・褒賞」に変わるスタイルといはいったい何か?どうやら、正反対に近い経営スタイルが今の時代にはマッチしているようである。具体的には「賞賛・短時間労働・やりがい』が挙げられるだろう。今の時代に合う経営スタイルを築くことに成功した企業は総じて高収益・高成長率を挙げているのも間違いない。米国でいえばZappos、日本で言えばクックパッドあたりだろうか。従業員が働きやすい・満足のできる環境を整えることが、そのまま企業の収益に結びついているのは注目すべきところだ。

さて、上に挙げた経営スタイルを取り入れている企業はまだまだ少なく、設立年数の若い企業を中心に明かりがぽつぽつと光っている程度だろう。とりわけ、大企業になればなるほど、新しい経営スタイルを取り入れるのは難しい。昔の成功体験があるため、どうしてもそれを信じ、新しい風を吹き込むことには躊躇してしまうのは仕方ないだろうし、昔からのスタイルで十分に利益を出せている企業もたくさんあるのも事実である。無理に変革して経営が傾いては元も子もない。

ここ数年、日本企業の世界進出が加速している。世界で通用する・成長していく企業を築くためには、経営スタイルにも一貫性が求められよう……が、果たして全世界で古い経営スタイルを貫くことはできるのだろうか?世界の流れは新しい経営スタイルに流れている。ガラパゴスを貫くことで“差別化”をはかる作戦は、どうも通用しそうになさそうだ…今後、日本企業はどのような舵取りをしていくのか。とりわけ、大企業の経営スタイルには注目していきたい。Topの意向が変わればfollowerもすんなり応じる日本人特有の“チカラ”こそ、発揮すべき時ではなかろうか。

※なんか企業論っぽくなっちゃいましたが、本書はSNSの使い方に主眼を置いた一冊です。商品・サービスの提供に当たっては一人一人のフォロワーを大切にすること、BtoBの企業も積極的にSNSに参加・利用すると大きな利益を呼び込めること、企業文化を明確にして広く仲間・消費者と共有することなどなどについて書かれています。内容そのものは、それほど目新しいものはありませんが、BtoBのSNSの使用例は参考になりました。『DellがCMを流す』理由に通じるものがありますね。今後の事業推進にあたても、SNSの有効活用は大切な戦略になってきます。広く学生から社会人まで読んでおいて損はない一冊かとおもいます。

2011年3月21日月曜日

2011 3/14~3/19 紹介記事。

海外英字記事より興味深い内容を Pick up し、150文字に要約しました。
3/14~3/19の紹介記事はこちら。

※New York Timesばかりですいません・・・。

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3/14 More Foreign-Born Scholars Lead U.S. Universities ~NYT~

日本の留学生が減少する一方、他国の学生は増加しているとはよく聞きますが、学者の数・学長の数にも同じ傾向が起こっているもよう。大変興味深いと同時に、脅威ですね。

More Foreign-Born Scholars Lead U.S. Universities
by Lisa W. Foderaro
Published: The New York Times 9 March, 2011
単語数: 1107words

【150文字要約】
米国大学と海外生まれの学者について。米国の大学では学生数に加えて学者数にも海外生まれの人が増加中。とりわけ英語を公用語とする海外国の学者は多いが、米国アカデミーに属すまでの経緯は様々で英語を全く話せない所から始めた人もいる。海外出身者の学長就任は、諸外国の大学と深い連携をとることを可能にするだろう。
(150文字)


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3/15 Appeal of iPad2 Is a Matter of Emotions ~NYT~

先日も紹介したiPad2、その機能を英語で知るには適した記事です。で、iPadの強みについては、やっぱりコストが大きいみたいですね。

Appeal of iPad2 Is a Matter of Emotions
by: David Pogue
Published: The New York Times 9 March, 2011
単語数: 1288words

【150文字要約】
iPad2の特徴と強みについて。iPad2は消費者に対しスペック等の合理性ではなく手にした時の感情に訴えかける。前モデルからの大幅変更こそないが、手持ち端末として軽量化・薄肉化・スピード向上は満足のいく内容。全ての機能を搭載しないApple端末が市場でシェアを獲得できる要素として、端末の綺麗さ・アプリなどが挙げられるだろう。
(148文字)


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3/16 Dumbing Deficits Down ~NYT~
米国が直面する問題はあまりに巨大。弱者を救済すると国は崩壊し、救済しないと国は大混乱に。さて、どうすればいいのでしょう?複雑に入り乱れた問題が多すぎますね…。

Dumbing Deficits Down
by Paul Krugman
Published: The New York Times 10 March, 2011
単語数: 789words

【150文字要約】
米国の医療予算について。米国政府は将来の高齢化の懸念も含めて医療予算の縮減に取組むが、直面する問題は巨大とのこと。解決手段として病気になるのを防ぐ・適切な医療処置を行う等が考えられるが、国の焦点は予算削減だけにあてられている模様。医療のほかにも解決困難な問題は多々あり、米国の前途は多難に満ちている。
(150文字)


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3/17 New View of How Humans Moved Away From Apes ~NYT~

猿人から原人へ進化するにあたっての大きな変化はなんだったのか。流行のSNSの本質とも関係してくる内容です。

New View of How Humans Moved Away From Apes
by Nicholas Wade
Published: The New York Times 10 March, 2011
単語数: 959words

【150文字要約】
猿から人への進化について。狩猟集団は親しい血縁で構成されるとする従来の考え方を覆す研究結果が報告された。チンパンジーには雄はグループに残り、雌はグループを去る傾向があり、人の祖先も同じ傾向を持っていたとのこと。他人と親密になり、土地柄を学ぼうとする姿勢は、社会の形成・知識の修得に一役買っている。
(148文字)


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3/18 Reactor Design in Japan Has Long Been Questioned ~NYT~

地震で亡くなられた方にはお悔やみ申し上げます。寄付以外に力添えできないのがなんとももどかしさを覚えます・・・。
今回紹介するのは原発の構造についてです。色々と言われていますが、プロの仕事に口出しはしないほうが良いです。ちょっと知識をつけた素人が一番めんどくさい。非難しても何も生まれません。静観して、良い結果を残してもらいましょう。

Reactor Design in Japan Has Long Been Questioned
by Tom Zeller Jr.
Published: The New York Times 15, March 2011
単語数: 1150 (※リンク先は補正後の文章)

【150文字要約】
原発のリアクターの設計について。東日本大地震で問題となっている原発構造は、他の構造より安全性が高いと考えていた一方、その脆弱性が指摘されていた記録も。GEは、小型化によりコスト削減と施工期間短縮が可能になったが、リアクターの制御容易さを犠牲にしたと述べ、今後の展開次第で設計を変更する意向を示している。
(149文字)


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3/19 Publisher Limits Shelf Life for Library E-Books ~NYT~

電子書籍の貸し出しはどうやってするのか疑問に思っていましたが、今ある方法とそれほど大差はないようです。ただ、足を運ばなくて良いのは魅力的ですね…。特にサラリーマンにとっては便利この上ないはずです。

Publisher Limits Shelf Life for Library E-Books
by Julie Bosman
Published: The New York Times 14 March, 2011
単語数: 1135words

【150文字要約】
図書館の電子書籍の取り扱いについて。図書館は電子書籍の貸し出しについて書籍と同じサービスを提供しているが、図書館に足を運ばず借りられるため利用者が増加中とのこと。これを受けてか、売上減を懸念する出版社は閲覧回数に制限を設ける方針を示すも、図書館関係者は困惑の色を示し、他の解決策を望む声がでている。
(149文字)
それでは また近日。

2011年3月20日日曜日

The Way How to "color" the Title Matter is the Matter.

3月も瞬く間に過ぎていきます。本年度も終わり・・・いやはや、激動の一年でした、いろんな意味で。来年度はさて、どうなるやら。積極的に新しいことに挑戦する心を持つことは大切ですが、あんまりにも1人で突っ走るのも危険。迷って考えて、それでも迷うならば、周囲の仲間にお話を聞いてもらうことが大切ですね。うむ、われ、今一度、心得よ。

さて、先日、コピペの問題を取り上げた英語の文献を読み、「あぁ、世界中で同じことが起こっているんだねぇ」と、半分呆れて、半分安心(日本だけじゃない)した気分になった、書くことには口うるさいオトコえびすが紹介する一冊はこちら。

巨大翼竜は飛べたのか-スケールと行動の動物学 (平凡社新書)

翼竜は飛べなかった?この議論を耳にしたのは、私がまだ大学院生(2009年頃)だったころと記憶している。研究室の同僚と、「どうなんでしょね?」と色々語り合ったものだ。紹介されている論文を読み(大学は無料)そこで私たちが出した結論は、「あぁ、確かにこれは飛べないかもね」というものだった。

本書の執筆者は当時、上記論を発表した異論の(?)研究者だ。バイオロギングを駆使して、世界各国の生物の生態・行動調査を行っており、徹底して生データの取得に勤しむ姿が、私の目にかっこよく映るのは、自身が理系出身者だからだろうか。時に危険を顧みず、従来の考えを疑ってみる姿勢は、一流の研究者は皆備えているものであり、既存の論の流れを大きく変えてしまう画期的な論文を書くことが出来る稀有な存在でもある。誰しもがそうあると信じていたことを疑うだけでも相当な精神力と洞察力が必要だが、それ以上に、自分の思うことを確かめるために、どんな実験を重ね、どのような結果を得られれば立証できるのかを緻密に組み立てられる論理的思考力・構成力こそ、目を見張るべきであろう。

いつも通りの前置きが長くなり恐縮だが、本書の内容に移りたく。
翼竜が飛べたかについては、正直最後の章を読んでいただければよい。飛べたか飛べなかったかの「答え」だけを求めるのであれば、そこを読むだけで十分だ。しかし、そのような読み方をするのは少しもったいない。第一章から最後の章までが、見事につながっている。第一章では、ペンギンの研究結果をもとに、『筋力と体重の関係』が綴られ、第二章では亀の研究結果から、『ヒレ(翼)を動かす周波数(一秒当たりの回数)と体重の関係』について述べられており、第三章ではマンボウを例に『筋肉の重さと仕事エネルギーの関係』が、第四章ではヨーロッパヒメウを題材に『揚力と重さと飛行可能性』について書かれ、第五章では『揚力と翼面積と体重の関係』について触れられている。
これら全ての関係が、第六章の翼竜は飛べたか? の議論に活きてくる。いきなり、翼竜に話を持っていくのではなく、うまく伏線を張り、他の研究結果を面白く紹介しながら、話を主題に収斂させていくテクニックは凄いとしか言いようが無い。

普通に翼竜だけを取り上げて書こうと思えばかけたであろうが(巷に転がる恐竜ネタはたくさんあろう)、あえてその選択肢を取らず、翼・ヒレをもつ生物全般にわたって翼竜の飛行不可能性を論じている点も見過ごしてはいけない。『翼竜のフレーム』ではなく、『翼・ヒレをもつ生物』のフレームで語るからこそ、説得力が格段に上がるのだ。広く理系の学生は、本書のような論構成を是非身につけていただければと思う。もちろん、自身も身につけなければいけないわけではあるが。

さて、本論も面白いのだが、実はコラムが相当に秀逸である。とりわけ、著者の研究室の青木かがり氏の行動には頭がさがるだろう。富士山に登って、クジラを探す…並大抵の研究者魂でなければ出来ない技だ。

※久しぶりに心躍る科学系の書籍を読ませていただけました。いやはや、著者のように徹底して現場主義の姿勢を貫けるのは、一つの天性でありましょう。大学の研究室に閉じこもって研究するばかりが研究ではありません。積極的に外の世界に足を運び、自然の中で生のデータを採取することも素晴らしい研究です。外の世界にでるほど、外部の研究者・専門家・研究仲間と触れ合う機会も増えて、良いネットワークを築けるんではないでしょうか?へんなしがらみもふえそうですけどね。理系の学生は是非読んでくださいませ。将来、本を書くときに役に立つかもしれません。

2011年3月16日水曜日

信じて『疑う』勇気を持て!

そういえば最近洋書を読んでいないなぁと思い立ち、紀伊国屋(新宿タカシマヤ近く)へ足を運びました。いやはや、やっぱ本は手にとって読むのが良いですね。電子書籍もいいんですが、質感にどうしても惹かれてしまう。特にハードカバーの書籍は、装丁あわせてカタチあるほうが、どうしても財布の紐が緩んでしまうわけで…。ただ、かさばるのだけは避けようが無い。我が書棚もパンパンで、増設せねば・・・。

さて、40kgの書棚×3を1人で組み立てるのに苦戦し、腰を痛めた日を懐かしく思い出す、脆弱ぼでぃの持ち主、えびすが紹介する一冊はこちら。


技術の進歩は素晴らしいことだ。その道筋をたどっていくと、おそらく基礎的な数式にぶつかるはずだ。それは1+1 = 2といった今の我われから見れば容易に理解できるものだろう。そう、難解な数式の数々、公理の数々、物理式の数々、全ては非常に単純で明快な「根本にある考え方」に基づいている。数学記号で表すと、「A∊B∊C・・・」の一番左の項Aが、それに当たると考えていただければ良い。

この「根本にある考え方」に光を当て、そこに隠された「不」を表に出したのがゲーデルである。彼は「不完全性定理」を公表し、決定不可能な命題が必ず存在するゆえに、あらゆるシステムは不完全性を含むということを明らかにした。

ゲーデルの不完全性定理を「単なる思考の遊びに過ぎない」と言ってしまえばそれまでである。確かに、「神」的な存在を、確証を持って数式・公理の根底に据え付けることは不可能なことであり、そのような主張が出てくるのはもっともなことで、科学の世界においては無益有害以外の何物でもない。何せ、彼の定理は、長年苦労を重ねて築き上げてきた数式・公理の全ては「戯言」にすぎないというものである。「自分たち」の成果の全てを否定されて憤慨しないほうがおかしい。

しかし、ゲーデルの導き出した定理の素晴らしさは「科学という小さなフィールド」のみでとらえるべきではない。広く、人間性一般にまで広げてそれを考えるべきであろう。政治学、経済学、社会学、ビジネスetc。全ての学問・実学の根本にあるものは、先に示した「単純で明快な考え方」と同じ類のもので、「瑕疵=誤り」がないと確証をもって述べることはできない。すべての人が「正しい」と考え、それに沿って実行・実践していることでさえ、それが「正しい」と確証できる術はない。人間が創りあげてきた世界、それは人間にとっては「正しい」ものであるのかもしれない。が、それは地球にとっては「正しくない」ものであるかもしれないのだ。私たちが考える「正しさ」は、見方によっては「正しくない」ともなりうることを肝に銘じておきたい。

※以前取り上げた知性の限界と合わせて読まれるとより楽しめるかと。いや、本当はこちらを先に紹介すべきだったんですけど・・・。科学を根本まで掘り下げると、どうしても理解できない点が出てくるようです。で、理解できないうちに科学から哲学に興味が移っちゃう人が多いんだとか。うーん、あんまり考えすぎると頭がショートしちゃいそうなんで、これくらいでご勘弁願います。少し難しい内容ですが、ゆっくり読んでいけば「」あー、なるほどねぇ」と理解できるはず。自身をもってオススメできる一冊です。

2011年3月13日日曜日

2011 3/7~3/12 に紹介した要約内容

海外英字記事より興味深い内容を Pick up し、150文字に要約しました。
3/7~3/12の紹介記事はこちら。

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3/7 Grameen sacking ~BBC~

ノーベル賞受賞者であるユヌス氏。今後の去就はどうするのでしょうか?マイクロファイナンスと増加する自殺者の関係性は、今後の社会展望を考えるに当たっても重大なことです。

Bangladesh: Muhammad Yunus disputes Grameen sacking
by Editorial
Published: British Broadcasting Corp. 2 March, 2011
単語数: 488words

【150文字要約】
ユヌス氏の去就について。国の労働基準を超過しているとし、グラミン銀行のユヌス氏が解雇された。これを受けて銀行側は、ユヌス氏特別のパーマネントポジションを設ける予定。また、インド首相からはユヌス氏は貧者を貶め私欲を肥やしていると非難声明を出しており、それを裏付けるように借り手の自殺者が増加中とのこと。
(150文字)


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3/8 Degree and Dollars ~NYT~

資格に魅力がある人材=変わりが効く人材。MBAなんかもこれに当てはまりそうです。増えるほどに価値は下がるのはお金と一緒。最強なのは、資格では判断できないチカラ=カリスマが持つようなチカラでしょうね。

Degree and Dollars
by Paul Krugman
Published: The New York Times 6, March 2011
単語数: 801words

【150文字要約】
未来の市場で要求される能力について。1990年以降、労働市場は高・低賃金労働とに二極化してきたが、最近は高賃金労働の数が減少傾向とのこと。背景には技術進歩による仕事の高効率化・外部委託が一因として考えられ、今後更に厳しい状況になるとの予測。国は教育の抜本的な変革に努め、国民は学位の価値を見直す必用があろう。
(150文字)


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3/9 Spurred by Private Hiring, Job Growth Gathers Steam ~NYT~

失業率が改善とのことで、嬉しいニュースかと思いきや、実態はまだまだの模様。本格的な回復には3年はかかるとの見方です。

Spurred by Private Hiring, Job Growth Gathers Steam
by Catherine Rampell
Published: The New York Times 4 March, 2011
単語数: 1209words

【150文字要約】
失業率の改善について。米国の失業率が二年ぶりに9%を割ったが、経済学者たちは本格的な経済上昇は当面先で、今後職を選り好みする求職者が増加するとの見解を示している。また、政府の予算カットにより企業は資本確保に走り雇用枠を絞りかねない点、失業率は改善するも雇用時間が短くなっている点も見過ごすべきでない。
(150文字)


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3/10 College the Easy Way ~NYT~

学生の質が落ちていると叫ばれるのは何も日本だけではない様子。大学のほかの道筋をしかりと提示していく必要がありましょう。

College the Easy Way
by Bob Herbert
Published: The New York Times 4 March, 2011
単語数: 783words

【150文字要約】学生の間では知的な努力を重視しない傾向がますます強まり、アカデミーにそぐわない考え・態度・矜持をもつ学生が多いとのこと。50年前の半分にまで勉強時間が減るも、大学側の学生評価に大きな変化はない。乏しい思考力・批判力のまま卒業するにも関わらず、将来の展望だけは大きい学生に大学側も手を焼いているようだ。
(149文字)


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3/11 So Far Rivals Can’t Beat iPad’s Price ~NYT~

iPad2は3月25日発売とのことで。すでにiPadを所有している身としても、ちょっと欲しかったりします。499ドルは安いですよ、本当に。

So Far Rivals Can’t Beat iPad’s Price
by Jenna Wortham
Published: The New York Times 6 March, 2011
単語数: 1183words

【150文字要約】
アップルの優位崩れず。アップルが発表したiPad2は筐体の魅力もさることながら価格面で他のデバイスを圧倒しており、当該企業の豊富なキャッシュが大量発注・製造コストの抑制を可能にしていると推察。他の企業もタッチ式デバイスを市場投入するも、性能はもちろん価格面でiPad2には敵わず、アップルの優勢は当面続くとの見解がある。
(150文字)


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3/12 Drug Firms Face Billions in Losses in ’11 as Patents End ~NYT~

特許と企業の収益は密接な関係があります。かつてのキヤノンとゼロックスの争いを思い出しますね。で、今回は医薬品の特許について。陰るところあれば日が射すところありってなわけであります。

Drug Firms Face Billions in Losses in ’11 as Patents End
by Duff Wilson
Published: The New York Times 6 March, 2011
単語数: 1499words

【150文字要約】
製薬会社の特許消失について。多くの薬の特許期限が切れるために高収益を保っていた製薬会社が曲がり角に立たされている。近年は開発のスピードも低下し、国の新薬認可が数も減少しているとのこと。また、新興国当で需要が見込めるジェネリック薬品市場は一層の伸びが期待でき、新薬開発は従来の戦略を見直す必用がある。
(149文字)



ではでは See You Next Week♪

地震と報道の仕方について。

政府のメディア対応も色々と考えておくべきでしょう。

事実だけを流すのも大切ですが、ときに多くの人を安全かつ迅速に動かせるように、ウソを述べることも必要なのではないでしょうか。心理面を支えつつ、安心感を与えつつ、国民がパニックになるような事実は極力言わないようにする。

このバランスを取るのは本当に難しい。ですが、ある程度『訓練』を積めば、相当に上手くなるはず。人命がかかる事態、予断を許さない事態でも、『ウソ』を言って辞任する覚悟があるトップが望まれます。

しばしば、素人は口を挟みたくなるもの。でも、原子炉の仕組みや炉心溶融など説明されても、あいまいな理解にとどまるもの。そんな情報に左右されるよりは、もう少し『被災地の人の安全』を促す内容で先導して欲しいところです。

プロに任せる心を持ちたい。昨今、素人がプロの世界に口と顔を出しすぎているような気がします。わかりやすい説明をと求められても、無理がある。それくらいに、『深い世界』がある。そこで、出てくる内容が、パニックを引き起こしかねないものにメディアが受け取らなくも無い。

白黒はっきりしろといいますが、現象に絡む要因はたくさんあるので、はっきりと申し上げることは出来ない。もちろん、一面だけを捉え、それを頑なに『こうだ』と押し切ることも可能です。ですが、プロは瞬時に現象の周辺、そしてその周辺要素がどういった事故を引き起こしかねないかまで計算します。ですので、今回の炉心溶融についても、完全な『安全』は存在しません。それだけは心にとどめておきたいことです。

地震関連

東北地震関連の情報を。とりわけ、原発は予断を許さない状況です。

炉心溶融から水蒸気爆発が発生。放射性物質が広範囲に拡散すると、非常に危険。スリーマイル事故が取り上げられていますが、事態はより深刻なものです。屋根が無い状況ですので、どこへでも拡散する経路があるということです。

風に乗ってどこまで飛散するか。環境・状況によっては、半径100kmでも相当数の被爆者が出るとも考えられません。また、水蒸気爆発が隣接する原子炉を傷つけないとも考えられなくも無く・・・。何せモニター越しにしか観察できない状況です。最悪の事態を想定し、早急に現地から避難するのが最良ですが、被災者の救出もしなければいけません。

原発の構造はこちら。

一先ずは西へ。避難の必要性を問う声も聞こえますが、最悪の事態を想定して動くこともまた、大切なこと。

都心も余震こそ収まりましたが、危険度は依然として高い状況です。特に、原発関連は要注意です。まずは外出を極力控える。特に『雨』には警戒するのがよさそうです。

2011年3月10日木曜日

<文>の<体>、それが<革命>を起こす。

人との出会いを通じて、新しい花が開く・・・こんな経験を積むと、人と合うことが楽しくて仕方なくなりますね。ずーっと待ち焦がれていた恋人と出逢ったかのごとく、そのときの嬉しさは半端なものではありません(相手の方が全くうっとしいやつだなぁと思われているかもしれませんけど…)。例えば、新しいビジネスを起こす時だってそう。前々から「こんなことしたいなぁ」と考えていたモデルがあって、それを実現したいけど、ちょっと実現するにはパートナーがみつからないなぁ・・・と悶々としている時に、神の思し召しか、理想的なパートナーと出逢い、一気に事業が具体化されていくこともしばしばあると聞きます。まぁ僕の場合は、普通に「読書仲間」に出逢うだけで、大満足しいていますけれど♪人との出逢いは大切にしたいですね、いや願望ではなく、訓示にせねば。

さて、あんまりにも自虐的な「えびす」紹介が、あざとらしいという声を受けて、そろそろ新しい「えびす」紹介を展開していかなければと、一人焦るオトコ、えびすが紹介する一冊はこちら。

商品の詳細


これほどまでに、時間を忘れて読書に取組めたのは久しぶりだった。本書を読了したときに脳裏をよぎったのは、何とも「味気ない」言葉に聴こえるかもしれない。だが、以下でその弁明を行いたく思う。この本が私に与えたもん、それは正に「革命」であった。

しばしば、同一作品であっても、その表現様式により、作品が持つ「様相」が大きく変わることは、よく知られたことであろう。「走れメロス」など、その代表例として挙げられる。アニメでみるそれは、非常にわかりやすく、内容も目と耳で追うだけで楽しむことができる。一方、書籍のそれは、内容を楽しむには「少々壁を感じる」といわざるを得ない…目で文章を追いつつ、そこに書いてある文章から情景を頭の中に描かなければいけないからだ。前者の楽しみに比べ、後者のそれには、視覚情報の自由度が幅広くとられているため、それなりに「想像力」を働かせることに慣れた・長けた人でないと幾分避けられる傾向にある。だが、私としては、その自由度に幅があるからこそ、楽しみの幅も広がり、それだけ千差万別の「脳内描写」が生まれ、それを共有することで、一層多様な作品が生まれえると考えており、どちらかというと後者のほうが好むところだ。

ところで、この書籍の文章を目で追うに当たっても、脳内に描く情景が変わることがある。句読点の打ち方による違いは谷崎潤一郎の「春琴抄」と川端潤一郎の「」を比較していただければよい。文体の違いについては、最近流行の「現代語訳」シリーズと、原著を比較していただければ即座に腑に落ちるはずである。今に適した文体であるからこそ、その内容理解も容易に、すーっと貼ってくること理解されよう。

さて、この「文体」のフレームを少し拡げて、本書が私を惹きつけた点について少し記したく思う。一般的に、この手の書籍=文学・社会学の批評を扱った書籍(と私は感じたのだが)は、少々難解で、遠回りをして、右往左往しつつ、結局視座がどこにあるのかについて読者側にそれ相応の力量を求めるものだ。しかし、本書を読んでいると、まるで著者が「対面して、語りかけ、説得している」かのように感じることだと思う。対面であるが故だろうか、書かれている内容が、どうもすべて「腑に落ちてくる」のだ…これは本当に不思議な体験であった。

内容もそれなりに面白く読める。だが、それ以上に、その文体にこそ注目して欲しい。本書の主題である「テクストを書く、そのテクストが革命を起こす」に並べて、本書が私にもたらした革命、それは「文体」が魔術性を帯びうるということを脳裏に焼き付けられたこと…これに尽きる。

※読書家の友人(普通に月20冊くらいは読む人たちです)、数人が本書を進めていたので、流されるように購入してしまいました。で、その感想は…「読書家の進める本にはずれなし」ということです。一人でチョイスすると結構「はずれ本」に当たる確立が高く、何とも「悔しい」思いになることしばしばなもので、最近は常に本を読んでいる友人諸兄のお力を借りることがしばしば。彼らのオススメにほぼ狂いはないので、安心して読めます。ただ、時折、僕の力量不足(難解な本は本当に難解なもので)で「悔しい」思いになることもありますけどね(笑)。

2011年3月6日日曜日

To Manage the Team, Don't Limit but Commit Yourself.

さて、新しいことに挑戦するのはいいことなんですが、如何せん、そのピッチをどれくらいで刻むかはに頭を悩まされる毎日を過ごしております。タスクをこなすとはいいますが、そのタスクをどれくらいのスケジュールでこなすのか?どれくらいの「余裕」を持たせてこなしていくのか?を自身の力量を考えつつ設定する…大きすぎてもいけないし、小さすぎてもいけない。少し「背伸び」をするくらいが一番良いと聞きますが、この背伸びがどの程度であるのかは、自身ではなかなか把握できないものです。その指標をつくる手っ取り早い方法かつ、一番効果があるのは「経験量を積む」ことでしょう。自分の限界を知る…本気でぶっ倒れるまで何かに取組んだ経験を色んな分野で積んでいくと、「あぁ、これ以上やると俺、まじでダメ」だという境界が見えてくる・・・ような気がするんですけどね。あんまり同意してもらえないんですが(笑)。

さて、ぶっ倒れることの有意義さを、自身高校生時代の「吐血」経験をもとに語ると、「やっぱりお前は人間じゃないね」と、人格ならず人間性までも否定されてしまった非-人類、えびすが紹介する一冊はこちら。

商品の詳細

演奏中、一切の音を出さない作曲家である指揮者の仕事は、自分以外のすべてのメンバーの出す音を正確に聞き取り、一人一人に必要な修正を施していくことだと筆者は言う。指揮者のオーケストラにおけるポジションは、野球で言うならば監督、会社で言うならば部長といったところだろう。それぞれに共通する要素は、「チームを上手く機動させるポジション」であることだ。彼らを称してオーガナイザー」と呼びたい。

自分ひとりで「何か」を達成すること、そこにはどうしても限界がある。とりわけ、大きな何かを成し遂げることを目的とするときには、どうしても「幾人」かの力に頼る必要がある。一人がどれだけ頑張って仕事に励んだとしても、費やせる時間は二十四時間しかない。もしも、そこに五人が集まることができるならば、トータルで確保できる時間は百二十時間。スピードは勿論、クオリティの向上も相当に見込めるはずだ。

また、同時に「何か」をするにしても、それに関わる人数が多いほど大きな効果がえられることもある。オーケストラはその代表であり、ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、クラリネットetcが奏でる多重奏は、単奏のそれでは得られない「奥行き」を我われに提供してくれる。また、「表現の幅」を広げる意においても、数人が集まることの意義は大きい。独奏による演奏と多重奏による演奏との優劣は別にして、表現の幅・奥行きという点に関すると、一人でコトをなすよりも、数人が集って「一つのカタチ」を作り上げるほうが、そこに生まれる「可能性の枠」は広大なはずだ。そして、この「可能性の枠」を上手く操り、深く掘り下げられるかは、オーガナイザーの手腕に大きく依存する。

ずば抜けて能力の高い人を集めること。それは思っている以上に簡単なことかもしれない。巨額の資本さえあれば、それなりのレベルの人たちを集めることはできよう。が、問題はその先にある。優秀な人を集めても、あまりに個性が強すぎて互いに排斥しあったり、上手くかみ合わなかったり同調できなかったりすることが多々あるからだ。そこで、各人の能力を上手く「統合」し、足し算(場合によっては引き算にもなろう)を掛け算に変えることができる人が必要となる。この役目を担うのもオーガナイザーである。

「個のパーツを集めてしかなしえないことをなす」+「個を集め、それらのパーツを倍数式に統合する」、オーガナイザーに望まれる能力は、相当にレベルが高い。だからこそ、人材としても非常に価値がある。同時に、今のビジネス・公共・プライベート全ての社会が、この能力を持つ人を欲している。今後、世界の舞台でオーガナイザーのポジションで突出したパフォーマンスを残す日本人はどれだけ現れるだろうか?幸いにも日本には世界に通用する力をもつ企業がたくさんある。また、日本はオーガナイザーのポジションに付くに適した文化背景も持ち合わせている。機は熟した――。国内で蓄えてきた力をソトに発揮するステージへ進む時は、今まさにこのときではなかろうか。

※この本を読んでいて思い出したのが、小学生時代の「ガキ大将」。子分を従えて、色々と「面白いこと」をやるんですが、これ、今のマネジメント能力にも通じるところがたくさんあります。「体が大きく、活発な子分は敵陣調査(縄張りですね)や肉体労働(基地作りとかで大活躍)」 「体が小さく、力が弱い子分は頭を使わせるタスク(攻め込む戦略構築、基地作りの設計)をまかせる」といったことを理解していたようにおもいます。ちなみに、僕自身は、まっとう・忠実な子分だったのは言うまでもありません。

2011 2/28 ~ 2011 3/5 に紹介した要約。


海外英字記事より興味深い内容を Pick up し、150文字に要約しました。
2/28~3/5の紹介記事はこちら。

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2/28 The union within the union ~EC~

ドイツとフランス、EU内で権力を掌握したい気持ちはわからないでもないですが、そもそもEUの目的は何だったのか思い出すべきでしょう。

The union within the union
by Editorial
Published: The Economist 10 February, 2011
単語数: 977words

【150文字要約】
EUの今後について。ドイツとフランスはEU内の主導権を握ろうと模索。メルケル首相はユーロ危機を乗り切る案を出すも、権力強化になると他国からの賛同を得られず、サルコジ大統領は次の選挙を見越し、メルケル首相と馬を合わせたい模様。両者の権力を求める態度は、他国の反発を引き起こし、ユーロ危機を延ばしかねない。
(149文字)


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3/1 The war on women ~NYT~

財政を立て直すのは大変なことですが、お金の拠出をどこから取ってくるかは論争になります。個人の命か、国家の先行きか。

The war on women
by Editorial
Published: The New York Times 25 February, 2011
単語数: 636words

【150文字要約】
政府の医療予算縮小について。議会に提出された予算案によると、低収入の女性は充分な医療サポートを受けられなくなる恐れ。中には、政府基金を受け取る病院は、妊婦の女性の命に関わる場合にも処置しなくても良いとする案もある。政府の謝った判断を正すには、オバマ大統領のリーダーシップと国民からの警笛が必要だ。
(148文字)


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3/2 Labor union presses Apple for post-Jobs plan ~WP~

アップルの業績は絶好調。でも、ジョブスの体調は絶不調な様子。そろそろ真剣に後任を考えないといけないのでしょうけれど、さて、どうするのか。

Labor union presses Apple for post-Jobs plan
by Ian Shapira
Published: The Washington Post 23 February, 2011
単語数: 430words

【150文字要約】
アップルに対する労組の取り組みについて。国際労働組合は、アップルに対しジョブスの後任の計画案を出すよう提案。アップル側も後任選出の意向はあるものの、広報はコメントを控えている。また、投資家はジョブスの健康ほど労組の提案を重視してはおらず、金融会社はアップルの情報提供の少なさに寛大な態度を示している。
(150文字)


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3/3 Phys Ed: Should Children Run Marathons? ~NYT~

ランニングはお金要らずのスポーツですけど、結構膝に負担がかかるのも事実です。そこで怪我しては元も子もないわけでありまして・・・ほどほどが一番いいのかもしれません。

Phys Ed: Should Children Run Marathons?
by Gretchen Reynolds
Published: The New York Times 23 February, 2011
単語数: 1096words

【150文字要約】
ランニングと子どもの怪我の関係性について。他の運動と比較し、費用・手間・スキルを要さないランニングを取り入れる学校が増加するにつれ、けが人も増加傾向。調査によると、整備された環境下ではけがをする子どもの数は少ないことが判明。また、膝等へ及ぼす負荷については科学に基づく詳細な調査が必要だとのこと。
(148文字)


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3/4 Cutting Out Middleman to Sell Small Ads Online ~NYT~

Webに残った足跡をたどることで、その人が何を探しているのか・好むのか把握できることは、凄いことであると同時に恐いこと。「すべてを管理されている」と考えられなくもないです。

Cutting Out Middleman to Sell Small Ads Online
by Tanzina Vega
Published: The New York Times 27 February, 2011
単語数: 988words

【150文字要約】
Web広告の新しい戦略について。出版社は従来の一方向的な広告提供方針を見直し、広告主が取得するデータを共有、訪問者の足跡を手がかりに最適な広告を提供していくとのこと。企業としては願ったりのサービスだが、一般人の中には個人情報の売買にあたると考える人もいるため、慎重に対応・規制を設けていく必要がありそうだ。
(150文字)


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3/5 Publishers Look Beyond Bookstores ~NYT~

書店もセレクトショップ化しないと生き残れない時代。いや、セレクトショップになるだけでは、すぐに電子書籍の波に飲まれるルートも考えられます。もう一歩先を見据えた戦略が必要なのでは。

Publishers Look Beyond Bookstores
by Stephanie Crifford and Julie Bosman
Published: The New York Times 27 February, 2011
単語数: 1124words

【150文字要約】
本屋と出版社の関係について。従来の書籍販売とは異なる形態で展開する書店の売上が好調。鍵は大手の書店の陳列では気付かないような書籍を上手くプロモーションすることにある。また、出版社は実店舗の書棚に関し、アマゾンのトップページに挙がらない書籍をお客さんに知ってもらえる広告塔の価値を見出しているようだ。
(149文字)



See you next week ♪



2011年3月2日水曜日

The Root et Paradox of Human-Desire.

都内のカフェでも電源が備え付けられているところがかなり増えてきましたね。ノマドな生活を送っている僕としては大変に嬉しいことであります。でも、あんまり長居されると回転率が落ちるため、店側としては悩ましいところ。けれど、電源を備え付けないと、他のお店にお客さんをとられちゃうんだよねぇ…という嘆きが聞こえてきます。そろそろ、新しいカフェのカタチを創る時なのかな?ちょっと、企画つくってみますか♪

さて、新しいカフェのカタチについて色々と思考を巡らせつつ、出てきた案をみた友人が「ショボ。お前、なめすぎじゃね?」と友人にありがたいご指摘くこと受けあいなオトコ、えびすが紹介する一冊はこちら。

商品の詳細

人間の三大欲求「食欲、睡眠欲、性欲」はいうまでもなく広く知れわたっている。そして、これらの欲求のうち、食慾と性欲が古来より続く、様々な覇権争いの種となってきた。「自分たちの領土では、今の民が満足のいく食料を提供できていない…肥沃な土地の確保が急務だ」「かの地には何でも絶世の美女がいるとか。是非とも我が手中におさめたい…」争いの根本をたどると、大抵は上記にあげたような、そとからは邪に聞こえる理由に行き着くことだろう。

欲望の根源にはターミナル欲求なるものがある。欲求の欲求の欲求の……深く掘り下げていくとやがて底に行き着く。例を示すと、「東京大学に入学したい」欲求があるとする。この欲求を一段探ると、「東京大学に入学して、いい会社に入りたい」欲求が見えてくる。いい会社に入る欲求を一段探ると、「安定した収入を得たい」欲求が現れる。では、「安定した収入を得たい」欲求はどこからくるのか?…この欲求を根底まで突き詰めると、しばしば先に上げた「三大欲求」に行き着くことがわかる。ふむ、この三つのフレームを分けた先人の観察力には感嘆するばかりだ。

もちろん、人により各々の段階で現れる「欲求のカタチ」は異なる。いや、一人の人間のうちでも欲求を欲求なら占める要素は一によって決められていることはないだろう。先の例でも、いい会社に入りたい欲求のすぐ隣には、「大学に集まる優秀な友人とでっかいことをしてみたい」という欲求もあろう。マインドマップと呼ばれる図表のごとく、欲求の根源をたどる場合にも、根底にいたる過程で何百もの分岐がたち現れること容易に理解できることだろう…もっとも、分岐するにはするのだが、その後、根底に向かうにつれて収束していくわけではあるが。

さて、しばしば人間は欲望を意図的に隠そうとする。これは何も対人関係においてだけではなく、自分に対してですらその欲望に仮面を被せることがある。こんなはずではない…私は欲望を断ち切り禅の世界に入ったはずなのに…敬虔であるためには、欲を捨て去らなければいけない、だが、どうしてか、この欲は一向に頭から離れていかないではないか…。欲のフレームを精神・物質・対人、それぞれ「どの程度まで」で括るのかは難しいが、欲望の仮面はしばしば表層に近い欲(根底にある欲とは相当な距離を置いている欲)から、二つ三つ探った欲求に被せられることが多いように感じる。その線引きの一つの指標になるのが、自身が定めるところのPersonalityの内で形成される「契約」、すなわち自身がソトとウチとの関係性を構築するにあたり取り決めた「コト」である。この「コト」がしばしば人間を悩ませる種になっているのは想像に易い。知性ではどうにも抑えられない欲が人間には備わっている。

本書でも述べられているように、脳のある部位に電気信号を送ると、欲求のスイッチをオフにすること(一種の抑鬱状態に陥らせる)ができるという…私は何の目的があってこの世に生きているのだろう?…燃え尽き症候群もスイッチオフの一つとして挙げられよう。このように、生物が命の連鎖を保つために必須となるだろう「食慾・性欲」のスイッチをオフにしうる構造が備わっているのは大変興味深い。何せ、種の存続・進化を考えたとき、欲求のスイッチをオフすることは大きな障壁、強いては絶滅に至ることもありうるからだ。もちろんこれを逆説的な「進化」と捉えることもできる…即ち、種はすべて絶滅するようにプログラムされているということだ。世界中で争いが一向に耐えない昨今の人類は、今一度、後者の観点から自分たちの行い・営みを俯瞰する必要があるのかもしれない。最も、全てをスイッチオフにしてしまうことは避けたいところではある。

※結構深いところまで降りちゃいましたね。少し反省、反省。それにしても人間の欲求は、思考対象としては最高に面白い題材ですね。なんでそれが欲しいのか?なんであの人に惚れたのか?なんで幸せになりたいのか?不思議なことに、こういった「答えがない」ことに積極的に思考を巡らせていると、ふと新しい発想が舞い降りてきたりするんですねぇ…。無駄に思われる時間が、実は有益なアウトプットにつながっている。ヴァーチカルな知の習得ではなく、ラテラルかつインタラクティブな知の構築を築いていきたいものであります。

2011年2月28日月曜日

2011 2/21 ~ 2011 2/26 に紹介した要約。

海外英字記事より興味深い内容を Pick up し、150文字に要約しました。
2/21~2/26の紹介記事はこちら。


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2/21 Build the Wall ~EC~
チュニジア、エジプトと続き、次はバーレーン。中東からアフリカにかけての社会情勢の変革は、中国も恐れているところ。うむ、そうなると、日本も・・・いや無理か。

Build the Wall
by Editorial
Published: The Economist 3 February, 2011
単語数: 361words

【150文字要約】
世界のインターネット規制について。中国政府は他国の情勢が、自国民の感情を鼓舞させないよう、インターネットの閲覧に規制をかけている。しかし、20年前の欧州の共和国崩壊、今回のエジプトの政権陥落では、海外メディア等から情報が世界に流出。ある学者はインターネットは世界を熱狂させ、社会変革を加速させると述べる。
(150文字)

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2/22 Phys Ed: What Really Causes Runner’s High? ~NYT~
走り続けていると不思議と「気分が高揚」して、もっと走り続けたくなること、ありますよね。なんでそうなるのか不思議不思議。

Phys Ed: What Really Causes Runner’s High?
by Gretchen Reynolds
Published: The New York Times 16 February, 2011
単語数: 742words

【150文字要約】
ランナーズハイについて。走り続けているうちに気分が高揚してくるランナーズハイの研究が進められており、マウス実験では特定の神経系を切断するとランナーズハイを示さない結果を得ているとのこと。気分の高揚など感情の誘引原因はまだ把握できないが、ランナーズハイを起こす有力な説として位置づけられている。
(146文字)

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2/23 Apple vs. the Comoners ~NW~

アップルのiPadはとても優秀なデバイスです。書籍・書類閲覧・メール作成にはもってこい。もう少し安ければ、「一家に一台」のキャッチコピーもはやりそうですね。もっとも、もっと安くても収益が出るビジネスモデルになっているんですけど。

Apple vs. the Comoners
by Daniel Lyons
Published: The Newsweek 13 February, 2011
単語数: 552words

【150文字】
アップルの電子書籍の戦略について。アップルは、電子書籍をどこで購入しようとアップルのデバイスで閲覧する場合は書籍のマージンを要求すると発表。これに対し、ある出版社CEOは、書籍を出すほど赤字になるだろうとの見解を示す。クールなデバイスの人気が続く限り、この戦略がアップルの首を絞めることはないだろう。
(147文字)

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2/24 Ethnic Differences Emerge in Plastic Surgery ~NYT~
理想の容姿・身体は民族ごとに異なるようです。メリハリのきいた身体を理想とするアメリカ人。すらりとした曲線美を理想とする日本人。膝の皺までも気にするイタリア人。・・・まさに多様性ですね。

Ethnic Differences Emerge in Plastic Surgery
by Sam Dolnick
Published: The New York Times 18 February, 2011
単語数: 1346words

【150文字要約】
整形手術と民族性について。ニューヨークの整形外科が、民族性と身体・容姿の美しさの関係性について調査。結果、各々の民族が抱く美しさの基準には、文化背景が色濃く現れる一方、メディアにも大きく影響されていることが判明。また、移民は集団文化に溶け込むために容姿を西洋化しようとする傾向があると考える教授も。
(149文字)

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2/25 Book Lovers Fear Dim Future for Notes in the Margins ~NYT~

電子書籍になっても「書き込み」そのものは可能です。ただ、それをどう保存していくのか・・・特に図書館側としては色々考慮する必用があるようです。

Book Lovers Fear Dim Future for Notes in the Margins
by Dirk Johnson
Published: The New York Times 20 February, 2011
単語数: 948words

【150文字要約】
電子書籍と本の書き込みについて。本への書き込みは、コミュニティの考え・思想を反映したもの、偉人の会話の記録としての価値を認める一方、本は教科書だとすると、書き込むべきではないとの意見も。前者の立場に立ったとき、後世への贈物として、電子書籍への書き込みをどう保存していくかに図書館は頭を悩ましている。
(149文字)

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2/26 How to Make Oatmeal . . . Wrong ~NYT~

マクドナルドのアドバタイズの仕方について、かなり厳しいコメントを出されています。「栄養がないことは知っているんだけど…でも購入してしまうんだよね」と考える人も多そうですけど。

How to Make Oatmeal . . . Wrong
by Mark Bittman
Published: The New York Times 22 February, 2011
単語数: 930words

【150文字要約】
健康とマクドナルドの商品について。マクドナルドはカロリー摂取を低価格で提供するが、消費者の身体・環境面に高価格の負担を強いている。また、店に立ち寄り、購入までにかかる時間を考えると「便利」とは言い切れず、栄養素がほとんどない商品に「ヘルシー」の看板を掲げる当該企業の在り方に筆者は否定的な態度を示す。
(150文字)


それではまた来週♪

2011年2月27日日曜日

With Innovation in Education, The-New-World could be established.

寒さもようやく落ち着いてきたように感じます。何せ2月も残すところ数日です。あと1月もすれば、九州で桜も開花し始めることでしょう。早いものですねぇ…本当に。さて、そんな春の到来にあわせて気分一新、新調したいとお考えの人はたくさんいらっしゃるはず…ですよね?僕の場合は、カーテンを変えるようにしています。え、皆さんもおなじ?ですよね…。春夏秋冬、四季折々に合わせて空間をプロデュースすることができるのは嬉しい限りです。試行錯誤しつつ、自分にあった空間をプロデュースする…うーん、結構難しいぞ、これ(笑)。

さて、カーテンで気分一新するも、友人に「お前のセンスは…想像がつかないなぁ…」とたしなめられたことを、独特のセンスを持ってると勘違いしちゃう、ちょっとめんどくさいポジティブ野郎えびすが紹介する一冊はこちら。

商品の詳細

教育に対し意識が高い人は相当な数に上る。私の友人・知人にも「日本の教育は駄目だ」と豪語する人が結構な数いる。ただ、その駄目な理由については、「教師が駄目」「教育方針が駄目」「家庭教育が駄目」…といった具合に、幾つかのグループに分かれるようである。もちろん、愚痴をこぼしているだけでは日本は変わらない。明治維新の志士たちのように、行動に移す先駆者がいてこそ社会は変革の道に歩を進めることができる。

多くの人(とかく言う私もその一人であるのだが)が抱く「教育を変えたい思い」の背景には、日本の社会を変えていくに上層(大人)からではなく、下層(若者)から変えていくしかないという思いが色濃く出ているように思う。日本の政治に如実に現れているだろうが、日本の社会をかえるにあたり、上層部に掛け合ってもなかなか承認が降りない…説得しようにも全く掛け合ってくれない…無理一辺倒…何度も体当たりを繰り返し、挑戦することは確かに大切なことである。しかし、昨今の日本情勢・世界情勢を鑑みると「時間がない」と感じざるを得ない。たとえばの話であるが、中国・インドの学生が世界市場に本格的に流出しはじめるのにあと二年の猶予しかないとして、二年後に何が起こるだろうか考えて見るとどうだろうか?2010年に日本社会が抱えていた問題に比して、なんと巨大な壁が現れたものだと嘆息している人が脳裏に浮かぶのは私だけではないはずだ。トップダウンへのアプローチだけではなく、ボトムアップのアプローチを積み重ねておくことは非常に重要なことだろう。トップダウンの壁が破れた時に、素早くそれに応じられる土台を造り上げておけば、変革のスピードはぐっと速まることだと思う。

社会を変えるになぜ若者の教育に目をつける人が多いのか?それは、若者の教育のあり方が人間(広くは大人)の考え方・習慣・知識の修得・文化理解etcに大きく影響を及ぼすからだろう。例を挙げてみよう。二つの国が争っているとする。各々の国で生まれた子どもは、日常生活の中で相手国に対する「負の感情」を、メディア/家庭/公共の教育を通じてすりこまれていく。「同胞が殺された」「極悪非道な殺人を繰り返している」…そして、自国の「それ」は美辞麗句をもって伝えられる…「命を捧げた英雄は後世にまで永遠に語り継がれよう!」「砲撃を受け、徹底抗戦!一部占領に成功!」。限られた情報しか与えられない環境においては、受け取った情報は「間違いはない」と決め付けてしまうのも無理はない。そして、若い時代に刷りこまれた考え方・習慣は、歳を重ねるほどに一意の「それ」に凝り固まってしまう人が多いことだろう。この域まで達してしまった人は自我が確立されて、ソトからやってきた人が異論・議論を差し出そうにも、断固と拒否し対話に至ることができない状況がしばしばあると聞く。自身のフィールドから外に出ることを極端に嫌う…まぁ、これまで築き上げてきた思想を壊し、新しい見方を身につけろというほうが無理な話ではある。その点、自我が比較的不安定な若いうち(考える気力・思いが『まだ』ある時代とも言えるが)に異なる見方・考え方に触れる機会があれば、多様な考え方を身につけつつ、自分の既存の考え方とぶつけ合わせ、自国はどうあるべきか?に関し思慮を深めることができる。もちろん、凝り固まった考えの人が、突如として考え方を変える機会もあること留意されたい。

上に挙げた例として興味深いのが社会主義国の代表であるキューバだ。報道統制がどれほどなされているのかはわからないが、国の収益源として観光業に力を入れていることから、外国人と接触する機会は相当にあるものと考えられよう。もちろん、多くの若者も外国人と接する機会はたくさんあろうし、自国のソトで生活する人たちと触れ合う内に、自身が知りえなかった「ソトの世界の存在」に惹かれるのは避けられそうにない。これは、若者の多くが「ソトの世界」へ眼を向けているという記事からも読み取ることが出来る。新しい情報に触れたことで、若者が持つ知識の幅が広がり、新しい世界へ旅立ちたい思いが湧いてしまうのは避けられない…「同じ20歳がビリオンダラー?この国に留まっていてはそんなことできるはずもない」社会主義国の細々とした生活と、豪華絢爛に誇張された生活を比較した時、後者に心惹かれるのは必然であろう。

ところで、多くの人が考える「教育を変える」が達成された時、社会はどのように変わるだろうか?まともな教育とは一体何か?教育改革を掲げて成しえた後の世界はどう進むのか?これに関し、本書の職業的意義に触れて少し綴りたい。フレームは「日本の教育と社会への適用」に留める。

そもそも論として「教育」が目標とすべきは、広く社会に「適用」できる素地を身につけることにあると考える人は多い。そして、今の社会の在りかたを見たときに、果たして現行の教育が、社会に「適用」できる教育を提供できているかについては疑問符をつけざるを得ない。技術革新の程度/触れる情報の量が小さく/少なかった時代にあっては、現行の教育で十分に事足りたのかもしれないが、昨今のそれはどうだろう?一人一台パソコンを所有数するのが当たり前になってきている社会、SNSを介して知らない情報に触れる機会が爆発的に増加した社会…このような社会への「適用」を鑑みると、如何せん現行の教育ではカバーできないところがあるのは否めない。が、根本問題として、このような社会を、我われは加速させるべきなのだろうか?私自身としては、アダムスミスが述べる「見えざる手」を止める手立てを早急に確立する必要があると感じるところでもある。

※久しぶりに長ーくなってしまいました。それだけ教育にかける思いが強いということでご堪忍下さいませ。少し、新しい風を下から創りたく、色々と活動をし始めたところであります。うーん、思い通りにいかないことばかりで四苦八苦してます…がこれも経験です。一つ一つ足場を固めつつ、Big Windowに育てていく思いであります。うむ、われ精進あれ!

2011年2月22日火曜日

First of all, we Must Understand it and Then Acquire it.

腰を据えて一つのことにじっくりと取組む…継続をするには忍耐力が必要なことは言うまでもありません。一つの取り組みを「カタチ」にするに、1週間そこいらでなし得ると考えるのは、浅はかな考え(かつての僕ですね、はい。)でありまして、少なくとも3ヶ月は頑張りたいところです。3ヶ月も取組めば、自分に合う・合わないがわかってくる…そこで継続するのかスパッと切るのか決断をする勇気も大切です。ただ、得意・不得意、面白い・面白くないは一度取組んでみないとわからないもので、やる前から「俺には向いていない」としてしまうのは勿体無い。なんで、いろんなことに積極的に挑戦してみることをお勧めいたします。新たな「ジブン」に出会えるかも。

さて、昔の青かった時代を思い出し反省しつつ、新しいことに取組もう!という意識だけはやたらに高いけれど、「行動が伴なってないよね」と友人から痛い一言をもらい、意気消沈してしまうことしばしばなえびすが紹介する一冊はこちら。

商品の詳細

いたって、本書の内容は相当にレベルが高いと私は思う。新書にしてはというのではなく、新書ではなくとも、それなりの知識背景がないと、記載されていることを理解するのは難しいのではないか(私の知性のレベルが低いだけかもしれないが…)。しばしば「哲学」をかじろうとして、新書から入る人が多いことだろうが、これが結構曲者である。何せ200ページ程度で一人の哲学者の思考を紹介しようとするのだから、それは相当に難しいことだろう。中山元のようにわかりやすい文体(現代に生きる人たちがとっつきやすい文体)かつ平易で身近な例から入っていくと、確かに理解しやすいが、そのような芸当ができうる著者は片手に数えるほどしかいないように思う…もちろん、私の主観である点、留意願いたい。

早速、本書の内容について紹介していこう。タイトルにある「知性の限界」について、ヴィトゲンシュタインの言語ゲーム、ポパーの反証不可能性、アーベントの、ゲーデルの不完全性定理を土台に数人の登場人物の会話・議論形式で明らかにしていく…のだが、ここに挙げた論に関する初歩的な知識を持っていないと、読み進めるのに苦労することだろう。であるので、まずはWikipediaで軽く目を通しておくことをお勧めしたい。

内容を極論すると、知性なるものは「我われが勝手に決めた決まりゴト」であり、これはこれ一つに決まる=一対一に対応するということを立証するのは不可能だということに尽きるだろうか。ヴィトゲンシュタインで言うところの、言語ゲーム:発する言葉・ジェスチャーを同じく理解するものでないと、発話者の意図を汲み取ることはできないのだが、その全てを汲み取ることなど不可能であり、一種の言語を読み取るゲームがそこでは行われているに過ぎないといった感じだろうか。日本で「Vサイン」はいい意味として理解されているが、某国にあってはかなり好ましくないサインとして認識されていることかが良い例として挙げられる。知性に関しても同じく、我われが有益だと思っている知性でさえも、ある人にとっては、単なる「戯言」にしか過ぎないものとなってしまうその代表者として、アーベントの存在は本書の中でもひときわ際立っていること確認できるだろう。

知性のフレームを定めてきたのは人間であり、その人間間においてそのフレームは異なる。そして、そのフレームを詳細に観察すると、それが極めて「個人の主観」に基づいて築かれている。しこうして、知性を知性足り得るものと定義する秤、その秤の役割は一体何か?それすらも、我われ人間が「頭脳の遊び」のもと築き上げたに過ぎたにすぎない…本書は哲学の始まりとゴールを同時に示しているように感じるのは私だけであろうか。

※会話調で展開していくので、結構スラスラと読みすすめてしまったのですが、内容理解については「?」な状態でしたので、もう一度読むわけであります。そこで感じたことは、本書を理解するに「一遍」ではなく、「断遍」でとらえるのが適しているかなと。腑に落ちると「あぁ、なるほど」となるのでしょうが、僕の脳には少々負担が重くのしかかったように感じます。はぁ、もっと本を読み込まなければいけないですねぇ。

2011年2月20日日曜日

2011 2/13 ~ 2011 2/18 に紹介した要約。


海外英字記事より興味深い内容を Pick up し、150文字に要約しました。
2/13~2/19の紹介記事はこちら。

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2/13 EU denies Russia-Asia gas pipeline rivalry ~BBC~

エネルギーの供給ですが、パイプラインを走らせる場合は、そのパイプラインが走っている国との関係も考慮しないといけません。二国間の問題ではなく、多国間の問題を考慮すると、リスクは分散するにこしたことはないですね。

EU denies Russia-Asia gas pipeline rivalry
by Editorial
Published: British Broadcasting Corp. 10 February, 2011
単語数: 430words

【150文字要約】
欧州のエネルギー供給について。欧州の1/4の天然ガスはロシアから供給されており、27か国中7カ国はその全てを委ねている状況。欧州連合としては、ロシアへの依存を小さくし、中央アジアからの供給を増やしたい意向。背景には、過去にロシアとベラルーシ・ウクライナ間の論争が欧州のエネルギー不足を招いたことが影響している。
(149文字)

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2/14 Downtown Skyscraper for the Digital Age ~NYT~

日本でも住居用高層ビルの建築ラッシュが続いています。床面積が稼げるという点では、高層ビルは土地の有効利用になりますね。

Downtown Skyscraper for the Digital Age
by Nicolai Ouroussoff
Published: The New York Times 9 February, 2011
単語数: 1182words

【150文字要約】
ニューヨークの高層マンションについて。ニューヨークで居住用高層ビルが建設中。外観は周囲の古い街並みに適合し、外装表面が変化する技術を導入。内装にもこだわりがあり、このビルの建築家は、従来の建造物の組立てラインにみる無機質さを、都市生活の無限の多様性に置き換えた建造物を作るのが目標であると述べている。
(150文字)

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2/15 Experts warn of cyber hijack threat ~BBC~

インターネットとインフラ基盤。ネットからのサイバー攻撃が、一国を崩壊に導く危険性はますます高まるばかり。大切なのは、個々人の意識、それにつきますね。

Experts warn of cyber hijack threat
by Susan Watts
Published: British Broadcasting Corp. 10 February, 2011
単語数: 842words

【150文字要約】
サイバー攻撃の恐怖について。国のインフラ基盤は、インターネットの恩恵にあずかるところが多く、それは同時にサイバー攻撃の危険を孕む。また、公私の有無を問わず、パソコンが犯罪組織に悪用される危険性も高い。ボットネットも容易に構築できる昨今、個人が意識的にパソコンのセキュリティを高めていく必要性があろう。
(150文字)

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2/16 Eat the Future ~NYT~

短期的・長期的、双方の目線をもてとは言いますが、それはなかなかに難しいことです。

Eat the Future
by Paul Krugman
Published: The New York Times 13 February, 2011
単語数: 781words

【150文字要約】
米国の政策方針について。米国は公共への投資額の縮小案を発表。巨額の資金が軍事等に投入される一方、国民の教育・保険が疎かにされていることに国民からは反発の声も。長期的な利益を無視し、短期的な政策を優先したことの代償は未来の子ども達に向けられる。されど、目先のことも疎かにはできないジレンマもあろう。
(148文字)

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2/17 Have You Charged Your Eyeglasses Today? ~NYT

眼鏡も進化しています。そのうち、ドラゴンボールのスカウターみたいな眼鏡もでてくる?え、ドラゴンボール知らない?まぁ、凄い眼鏡です。

Have You Charged Your Eyeglasses Today?
by Anne Eisenberg
Published: The New York Times 12 February, 2011
単語数: 910words

【150文字要約】
液晶技術を利用した老眼鏡について。新しく開発されたメガネは、レンズを通して見る方位により視界がゆがむ等の問題を解決したとのこと。電気信号でレンズの屈折率を変える技術を導入しており、ハイエンドメガネ市場の顧客獲得を期待している。また、開発者は、パソコンの液晶技術を眼鏡に取り入れただけだとも述べている。
(150文字)

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2/18 New York and German Exchanges Seal Deal ~NYT

二大証券の統合。海外銘柄が取引できるのは魅力的ですが、さしずめ為替レートをどう織り込むのか。詳細が気になりますね。

New York and German Exchanges Seal Deal
by MICHAEL J. DE LA MERCED
Published : The New York Times 15 February, 2011
単語数: 645words

【150文字要約】
NYとドイツの証券取引所統合へ:NYとフランクフルト、世界の2大取引所が統合することで合意。実現すれば投資家は北米とヨーロッパの幅広い銘柄への投資が可能となる。統合後の会社では取締役の過半数をドイツ陣営が占め、マネジメントの大半はNY陣営が取ることになる模様。懸念材料は政府の認可がおりるかどうかであるとのこと。
(149文字)

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それではまた来週。See you Next Week ♪

2011年2月18日金曜日

The Conclusion of the Value Increase in Exchange can not be Grasped still...

思えば2008年の経済危機から早二年が経つんですね。当時、研究室の友人達と「どれくらいで経済は盛り返すかね?」と議論した記憶があります。どこかのお偉いさんが「半年」とか述べていたようにも記憶していますが、当時の僕達で意見が一致したのが2年くらいだろうというもの。「経済の変化の早さ」「新興国の経済基盤の確立」「資本の移動の容易性」etc色々な要素がでましたね。いや、楽しかったなぁ。さて、この2年という数字、かなりの速さです。ITバブルがはじけた2002年から経済が本格的に上昇気流に乗ったのは2005年後半のこと。この間、3年半くらい。で、最近耳にする各企業の業績は、経済危機前の数値に戻ってきているところが結構な数に昇るようです。ただ、依然として雇用については、厳しい数値のまま推移すると僕は思うのですが。

さて、2年前のことを振り返りつつ、今の自分の姿を俯瞰して、「さて、これはどうしたものか」と頭を悩ます日々を送っているオトコ、えびすが紹介する一冊はこちら。

商品の詳細

資本主義についてはしばしば考えさせられる。とりわけ、昨今のユーロ危機、ドル価値の下落、金の暴騰を目の当たりにすると、貨幣とは一体いかなるものかについての思考がぐるぐると旋回し始めるものだ。貨幣経済の根幹にまで遡ると、モース「贈与論」を踏まえる必要があろう(贈与論についてはまた後日紹介させていただきたく思う)。

さて、一つの共同体の中では、物資の交換価値はそれほど変化してこなかった。それは、近距離で取引が完結するため、交換の頻度が少なく物資に付加価値がつきにくかったためであろう。では、いつ頃から交換価値に変化がうまれたのか?大きな転換点となったのは、物資の「長距離」間取引が始まった頃だと推定される。人間の好奇心からか、我われ人間は常に新しい土地を見つけ出そうとしてきた。そこに求めたのは土地そのものであるのか、食料であるのか、それとも仲間であるのかは定かではない。真相をしるは、当時の人たちだけである。争いが起こったにせよ、協定が取り行われたにせよ、既にその土地に居を構える集団との間で、物資の交換取引が行われたはずである。もちろん、前者においては強制的な搾取もあっただろうが、ある条件下=力の拮抗においては少々想像しがたい。この、長距離間における交換取引により、「集団間における同一物資に対する価値の違い」「交換に伴う物資の移動とそれに伴う手間賃」が生まれることとなる。「これだけの手間をかけて運んだのだから、それだけの【付加価値】この物資に付してもいいのではないか?」「え、この集団では、米一俵の価値が魚一匹もあるのか?」…明確な線引きを行うのは難しいだろうが、このような背景から物資の交換価値は集団を介して増大していったものと考えられよう。ただし、上記二項のどちらが主となって物資価値が高められたかについては、定かではないところもあろう。

時代が下ると、個々の取引でも、上述のような交換価値に変化が現れてくることとなる。そこには埋め込まれた価値は、私的な欲が大半を占める。自分の利益を高める…ちょうど、かつての集団の長が行ったこと=自身の所有する高価な物資を自らの手によって破壊するとは反対の方向に向かう道を選択するに至ったようだ。この背景には、人間がひとりで生活するに十分な社会基盤が整ったこと・種の存続に対する懸念の消失が大きく影響しているようだ。集団本来の目的は、もはや有効な目的とはなりえず、集団の先にある-よくよく考えてみると原始の世界に下るものではあろうが-個の存続に目的が定められたかのように見えるが、そうではない。ここで、我われが目的とするは、「自身の優位性」を社会に示すこと=虚栄心である。

このように交換価値について時代を追ってたどると、我われが築きあげた経済システムにはもの悲しい面影を見ざるを得ないだろう。個の虚栄心を満たすために、どれほど世界全土に皺寄せが起こっていることだろうか。経済危機からはや2年。我われが築いたシステムを再考するには少し短すぎたか、今復活しつつあるそれに、以前のそれとの違いを見出せないのは私だけではないはずだ。もっとも、頭に描きうる理想のカタチすらも描けない私の戯言に過ぎないのだろうけれども。


※最近経済関係の書籍紹介がおおいような・・・多くの企業の年度末決算が近い事もあり、ちょっと意識しちゃっているところがあるかもしれません。スミマセヌ・・・。今回の書籍は以前より紹介させていただきたかった一冊です。モースの贈与論とあわせて読まれると、貨幣経済の誕生と今後の展望に対する理解が深まるのではないでしょうか?両書籍とも平易な文章で書かれていますので、読んでるうちに「眠くなる」ようなことにはならないのではと…断言はできませんけどね。

2011年2月14日月曜日

First of all, we must consider a lot before writing the "thooughts"

ブログを続けていると時々ネタに困ることがあります。最近書評しかしていないなぁ…また同じ分野の一冊になっちゃうなぁ…等、結構悩んだりします、こう見えて。頭を悩まされる時は、気分を一新するために散歩に出かけます。そこいらを歩いていると、不思議と「発見」がたくさん舞い降りてくるんですね。で、その発見をもとに次のブログを構成していくわけであります。そして、一つの記事が出来上がるのですが、これを読み返すと、「あれまぁ、以前の記事の延長線上じゃないですか」となっちゃうことがしばしば。うーん、僕の思考過程にあるものしか「発見」として感得できないようで…申し訳ありませぬ。

さて、考えすぎて熱を出すことしばしばな自身の肉体に、もう一つ鞭を打って、後になって後悔することしばしばな、自重が不得手なオトコえびすが紹介する一冊はこちら。

商品の詳細

Idea Writer。直訳すると、アイデアライター=アイデアを描く人となる。アイデアという単語そのものは大衆一般に広く知られたものであろうが、Writerという名詞が付随することで、Ideaのフレームがぐっと狭くなる…いや、ここではWriterという単語が、Ideaという接頭語によってフレームが絞られると考えるべきだ。前者においてはIdeaの中にWriterを位置づけており、Writer以外にEngineerlawyerEntrepreneursIdeaのフレームがまずもって存在している。一方、後者にあってはWriterの中に、Ideaに特化したフレームを持ち込むといった具合だ。入り口を間違えると、途端に前方が見えなくなってしまう…私自身、何度痛い目にあったことか。

さて、Writerになるためには、まずDrawerでなければならず、「書く」前段階としての「描く」能力の必要性は納得できるところであろう。頭の中に思い描く像・思想・考察・省察etcそれを描く=Drawerことができなければ、それを言葉に落とし込んで「書く」ことはおよそ不可能なことだ…最も、ブルトンの言う自動筆記ならばそれは可能だとも考えられるわけだが、ここでは深く踏み込まないことにする。

前提としての描く力≒想像力の重要性を説く本書であるが、Writerの定義については明確にしていないようだ。むしろ、Writerはもはや誰もがなりうる…いやなるべき定義不能なポジションだとも述べていたように思う。それはつまるところ、裏返しとしてのIdea Writerになることの難しさを示唆しているといえる。誰にでもなれる≠容易になれると考えるのは、浅はか甚だしいことであり(かつての私をそこに見出してしまいそうだが…)、定義し得ないからこそ、資格として立証しえないからこそ、そのポジションの獲得は第三者の認証によってのみしか成り立ち得ない。これを踏まえると、一般的なフレーム(これも定義は難しいのだが)で捉えるWriter=文章を書く人を大きく超え出でないとIdea Writerをつとめるのは不可能だということだろう。この接頭語「Idea」をどう捉えるか…それについても少々綴っておかなければならない。

本書のIdea、それは相当に高度なレベルを要求しており、日常の中でふと思いつく類のIdeaとは一線を画する。そのIdeaとは、社会心理学・訴求力・消費者背景・メディアとの相性etcの緻密な構成のもとに成り立ち、OKかなと思ったところからもう一歩、二歩、三歩先へ進んでようやく前景が見えてくる程度の骨太さを持っている…この苦労無しにIdeaは醸成されえない。ここで得られるIdeaは先に述べた「描く」に留まるものだ。そして、「描く」を終えると次はいよいよ「書く」に移る。Ideaを「描く」までも大変なことであったが、「書く」はそれ以上に困難を極めると言っても過言ではない…「描く」の意図を最も有効に第三者に理解してもらうように「文字・言語」に落とし込む…恐らく、誰しも経験したことがあるであろう。

ここでいう「書く」は、単に読者が理解できるように、Ideaを文書に落とし込むだけでは足りない。もう一歩踏み込んで、有効性=戦略性をそこに組み込む必要がある。ちょうど第一段落の最後に述べた「入り口」をどうやって築くかも戦略の一つだ。「て・に・を・は」の選択にすらも細心の注意が払われるのは言うまでもないところだろう。文章・言葉を読んだ・耳にした人が得るだろう体験を緻密に構成し、Ideaが上手く伝わるよう「書く」プロセスは相当に労を要する。

自身Idea Writerになりうるのか少し考えてみた。これまでに多くの文章を落とし込んではきたが、その一文一文に対し読み手がどういった体験を得るだろうとまで考慮して綴った記憶は、申し訳ないが一度もない。これを期に、少し自身のWriterのポジションを再考したく思う…最も、「思う」で留まらなければいいのだが。

※なかなかに読み応えある一冊でした。日本で言うところのコピーライターの仕事内容を少し掘り下げた感じでしょうか。ただ、Ideaを出すこととそれを文章に落とし込むことは別物であること、本書から学べたように感じます。Ideaを出すのも大切、けれど、それを誰かに理解してもらえるように伝えることはもっと大切なことです。独りよがりの偏屈な思考に縛られないようにするためにも、第三者が理解できる文章に落とし込むことは大切ですね。うーん。自戒自戒。

2011年2月12日土曜日

2011 2/4 ~ 2011 2/10 に紹介した要約。


別ブログで取り上げている海外記事を、一週間単位でまとめてこちらでも配信していきます。海外の記事は主観バリバリなんで、読んでて楽しいですよ♪お時間に余裕がある方は、要約だけではなく本分も是非お読みになってください(注:メールアドレスの登録が必要となるサイトもあります)。


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2/4 Mubarak Orders Crackdown, With Revolt Sweeping Egypt ~NYT~

チュニジアの次はエジプト。中東からアフリカにかけて、政治情勢が一気に様変わりしてきました。これに穀物価格の上昇等の経済的リスクが重なると、ちょっと恐いです。早急の対応が必要ですが、そもそも何をどうすればいのか・・・難しすぎる問題に直面しています。

Mubarak Orders Crackdown, With Revolt Sweeping Egypt
by David D. Kirkpatrick
Published: The New York Times 28 January, 2011
単語数: 1560words

【150文字要約】
エジプトの政治情勢について。エジプトで独裁政権に対し、大規模なデモが発生。政府は事態の収拾に努めるもその勢いはやみそうになく、インターネット等の使用を禁止するもその様子は世界中に流れ出ているとのこと。デモに参加する人が増えるほどに、政府へ反旗を翻す国民は増加、政権の陥落も近いだろうと述べる人もいる。
(150文字)


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2/5 In Japan, Young Face Generational Roadblocks ~NYT~

NYTのトップページでも紹介されるほどに、日本の雇用情勢は興味深い。シルバーデモクラシーとは上手く言ったもので、若手を活性化させるプログラムを創出する必要性を感じます。

In Japan, Young Face Generational Roadblocks
by Martin Fackler
Published: The New York Times 27 January, 2011
単語数: 2093words

【150文字要約】
日本の雇用情勢について。企業の採用・経営方針のためか、日本の若者の多くは不定期の職に就かざるを得ない状況にある。また、年配層を優遇する政策に対し、若者は声を荒げるわけでもなく、意気消沈し自ら塞ぎこんでいくばかりだとのこと。若手起業家の割合も、米国のそれよりも低く、古きに従えの習慣が深く根付いている。
(150文字)


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2/7 Talking back to your intelligent city ~Mck~

世界中で様々な技術が開発されています。ただ、その多くは「Labo」ベースに留まるものが多く、実社会に適用されるまでに数年かかるとか。うまく同時平行で、「トータルイノベーション」を進めていく必要性を感じます。

Talking back to your intelligent city
by Saskia Sasen
Published: Mckinsey & Company 1 February, 2011
単語数: 1705words

【150文字要約】
高度に技術化された都市について。世界各国でスマートシティのモデル都市が生まれてきている。各国・各都市が描くモデル都市のなかには、建築物のデザイン・機能面だけではなく、人同士の相互作用の活性化までを考慮したものもあり、技術革新だけではなく、それを上手く街に適用させることの重要性が示唆されている。
(147文字)


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2/8 The end of drink-driving? Cars that won't start if you've been drinking because they can smell alcohol on your breath ~MO~

日本では、飲酒運転を厳格に取り締まっていますが、アメリカでは多少の飲酒ならばOKとする州もあるとのことです。で、今回の飲酒を検地する自動車ですが…まぁ、賛否両論でるのは世の常でしょうね。

The end of drink-driving? Cars that won't start if you've been drinking because they can smell alcohol on your breath
by Graham Smith
Published: Mail Online 1 February, 2011
単語数: 533words

【150文字要約】
運転手の飲酒を判断する自動車について。運転手が飲酒状態を、ドアロックやハンドルに触れるだけで判別する技術を開発。飲酒運転が原因の自動車事故の減少に結びつくだろうとの期待する団体がいる一方、軽い飲酒を許可している州などで、自動車利用客が減少し、様々な分野で売上が減少するだろうとの懸念を示す団体もいる。
(150文字)


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2/9 Amazon drought 'severe' in 2010, raising warming fears ~BBC~

アマゾンの干ばつが凄いことになっているようです。なによりも懸念すべきは、干ばつした土壌から生まれる温室効果ガス。さて、どう手を打つべきか・・・。

Amazon drought 'severe' in 2010, raising warming fears
by Richard Black
Published: British Broad Casting Corp. 3 February, 2011
単語数: 862words

【150文字要約】
アマゾンの熱帯雨林の干ばつについて。過去最大の干ばつが、アマゾンの熱帯雨林で発生し、気候変動に大きな影響を与えている。干ばつの害は、炭素の吸収量が減少するだけでなく、土壌からの炭素放出による温室効果ガスの増加もあり、科学者からは木々の干ばつと温室効果ガスの増加が負のループをつくっているとの警告も。
(149文字)


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2/10 How to Grow a Social Business ~NYT~

グラミン銀行のマイクロファイナンスがちょっとおかしなことになっている記事を以前取り上げました。今回紹介する記事はもう一歩先を考えています。が、それでも懸念すべき点はあるのが常ですね。

How to Grow a Social Business
by Tina Rosenberg
Published: The New York Times 4 February, 2011
単語数: 1328words

【150文字要約】
アメリカの社会企業について。利益を上げつつ、社会に貢献する事業がアメリカで脚光を浴びている。特に貧困層の人々に資本を提供しつつ、彼らの経営スタイルも築いていく事業に多くの学生が興味を示している。その一方、急速なビジネスの展開が、支援者の事業への参加を過剰に強要しかねないと心配する声もでている。
(147文字)



それではまた来週 See you Next Week.

2011年2月10日木曜日

Framing could be changed as you notice the "world" next to "it"

さて、二月上旬も瞬く間にすぎていく今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか?忙しく、充実した日々を送っている人もいれば、ぼけーっと月日が過ぎていくのを感じ取っているだけの人もいることでしょう…あ僕はもちろん後者の代表格であります。色々とやりたいことはあるんだけれど、それを達成するためには如何せんいくつもの「壁」を乗り越える必要があります。簡単に乗り越えられる壁もあれば、乗り越えられない壁もあり、また壁それぞれに癖があるのも事実。押して駄目なら引いてみろというように、ちょこっと見方を変えるだけで意図も容易く乗り越えられることもあります。見方を変えるチカラ…知っていることはもちろんのこと、それを臨機応変に取り出し、壁に合わせて変換しうる能力。うーん、生唾ものに欲しいチカラですね。え、僕だけ?

さて、無い物ねだりの話題で持ちきりな僕の脳内を静めてくれる、「どぎつい声」を待望するも、周囲の人がどぎついと考える声の程度では微動だにしなくなってしまった感が否めない、鈍感オトコえびすが紹介する一冊はこちら。

商品の詳細

私が空間の面白さを覚えたのは、大学生1年生の秋にある作品と出くわした時だったと記憶している。作家の氏名は杉本博。おそらく、現代アートの世界(写真の世界も、もちろんのことだ)を少しかじった人ならば、一度は耳にしたことがあるだろう。誰もいない、ただ静けさのなかに、寡黙のなかに佇む「海(『うみ』と表現したほうが適切かもしれない)」の姿を捉えた作品に対し、当時の僕が一番最初に抱いた思いは「何が言いたいんだ?ようわからん」という、何とも浅はかなものであった。

ただ何もない海を写真に収めること、そこに何を読み取るべき…いや、何を読み取りうるのか?人間のいない=原始世界?排他的世界?はたまた、理想郷?…思考は飛躍と分岐を繰り返し、一つの答えにたどり着くこともなく、やがて思考の足跡が『ダマ』を形成し始めた。外からみると一つの思想を構成しているように見えるのだが、内からみるとそれはひどく無秩序なものでしかない…ちょうど我われが把握しているであろうと「主観的なセカイ」の無秩序さを重ねることができよう。

さて、ここで一息入れて周囲を見渡した…すると、作品の右隣のスペースから、東京の街をガラス越しに見下ろすことができた。上空から見下ろす東京の街、それはひどく杉本が写真に収めた「海」の姿とは異なる。点在するビル、所々に現れる緑、国道を走る車両…一枚のガラスの「フレーム」の中に静けさを感じ取ることは到底不可能なことであろう。作品と対面しつつ、外の景色を見渡すこと小1時間…この、相反する図式が同じ一つの空間の中に佇む様子が、私の脳内に一つの「想起」をもたらした。それは作品を鑑賞するにあたり、その作品が置かれている空間と、その空間の構成とが「思考の内」に密接な関係性を生み出すということだ。東京の街景色と隣り合わせて比較しうる空間が、杉本の写真に見る「静けさ」をひきたてている…一としての作品、その作品が纏う「様相」はそれが置かれた空間により大きく変化するということを、この時私は始めて知ることとなった。

「空間に関してはわかったが、作品そのものの理解はどこへ言った?」という疑問をもたれている方がたくさんいらっしゃるはずだ。ここで留意されたいのは、杉本博の作品に関しては、私は「空間の面白さの想起」に至ることができたにずぎず、彼の作品の理解には至ることはできなかったこと述べておこう。もっとも、芸術作品の理解は所詮主観に過ぎなく、一つの言葉遊びの内で完結せざるをえないことから、当時の私の「作品を理解してやる!」という意気込みは、所詮ナルシストの戯言に過ぎないものであったわけだが。

※本書の内容を紹介することなく筆を置くことになってしまいました。申し訳ありません…如何せん、僕の体験談から空間について綴りたい思いが湧きあがってまいりましたもので…。ちょこっとだけ紹介しておくと、京都の建築物がまとう空間には、意図的に様々な工夫が盛り込まれています。例えば、ある寺院では屋敷の入り口にたどり着くまでに、何回も角を曲がることがあります。直線で通せばいいところをあえて手間を取らせる…こうすることにより、「ひどく遠くまでやってきた」という感覚を抱かせることができるのだとか。「世俗から隔てた地に足を踏み入れたと擬似的に思わせるため」に空間を上手く利用するその心…いやはや、昔の人は細部へのつくり込みが半端ないですねぇ。ちょっと見習わなきゃいけませぬ。